家庭にあるゴミ袋でできる「簡易トイレの作り方」 巨大地震注意発表で再注目…閲覧数は「通常時の10倍以上」
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が初めて発表されたことをきっかけに、備蓄品や防災袋の中身を見直す動きがあります。そんな中、ネットを中心に注目を集めているのが、家庭にあるゴミ袋でできる簡易トイレの作り方。停電や断水で洋式トイレの水が流せないとき、家庭内にあるゴミ袋と新聞紙だけで簡易トイレが作れるというものです。
情報を公開したのは、ポリ袋やゴミ袋の開発メーカー「日本サニパック」(本社、東京都渋谷区)。
同社では消臭ポリ袋シリーズ「niowaina(ニオワイナ)」を販売しており、災害時ににおいの発生を極力抑えられるニオワイナを使ったさまざまな防災テクニックを発信しています。
必要な物は、家庭にあるゴミ袋2枚(45L。ない場合は30Lでも可)と新聞紙数枚(雑誌などの紙類または猫砂、おむつでも可)。
手順は、(1)洋式トイレのふたと便座をあげ、便器にゴミ袋1枚を広げて被せる(水濡れを防止するための袋)(2)便座をおろし、もう1枚のゴミ袋をすっぽりと覆うように被せる(用を足すための袋)(3)新聞紙をちぎって入れる(水分を吸うため、中身を見えにくくするため)。
使用後は、用を足した袋だけを外し、口を結んで処分します。「廃棄方法は各自治体により異なります。特に災害時でゴミ収集が機能していない場合などは、別途自治体からアナウンスがあるまで自宅で保管しておきます」(同社サイトから)。便座の上から新しいゴミ袋と新聞紙をセットすると、次の人がまた使えます。
簡易トイレの作り方は、2022年3月からブランドサイトに掲載していましたが、南海トラフ地震臨時情報の発表後には「通常時の10倍以上閲覧されておりました」(同社担当者)。
同社サイト内「ポリ袋・ゴミ袋 お役立ち情報」では、注目された簡易トイレ以外にも防災時や日常で役立つ袋を使ったテクニックをまとめており、担当者は「いざという時の対策方法として多くの方々に知っていただきたいと思います」と話しました。
簡易トイレの作り方は同社公式YouTube「ニオイ対策におすすめの防災グッズ 消臭ポリ袋『ニオワイナ』!」でも公開中です。
(まいどなニュース・金井 かおる)