「年金額が足りない」「財政が維持できるのか」…フリーランスの2人に1人「国民年金制度に不安」

フリーランスの2人に1人が「国民年金制度に不安を感じる」と回答--そんな調査結果がGMOクリエイターズネットワーク株式会社(東京都渋谷区)による「フリーランスの老後資金」に関する調査で分かりました。また不安を感じる理由については、「将来支給される年金額では足りない」が最多となったそうです。

調査は、同社が運営する金融支援サービス『FREENANCE by GMO』に登録しているユーザー563人を対象として、2024年6月~7月の期間にインターネットで実施されました。

はじめに、フリーランス・個人事業主が加入する「国民年金制度」についての考えを聞いたところ、全体の50.3%が「不安を感じる」(不安を感じる32.0%、やや不安を感じる18.3%)と回答しました。

国民年金制度に不安を感じる理由としては、「将来支給される年金額では足りない」(75.6%)が最多となったほか、「年金財政が維持できるのか不安」(51.9%)、「この先、どんな制度変更があるかわからない」(46.3%)といった回答も目立ちました。

次に、「老後資金の蓄え」について尋ねたところ、「老後資金の蓄えがある」と回答した人は21.0%にとどまりました。

「老後資金の蓄えがある」と回答した118人に、「必要と思う老後資金を100%だとすると、現在は何%ほど蓄えられていますか」と尋ねたところ、「31~50%」(25.4%)や「11~30%」(23.7%)で半数近くを占め、老後資金の蓄えがある人でも、必要と思う金額の50%以下の人が多いことがわかりました。

また、「老後資金を蓄える方法」については、「株式・投資信託等(NISAなど)」(62.7%)が「預貯金」(57.6%)や「確定拠出年金(iDeCoなど)」(49.2%)を上回る結果となり、2024年1月よりスタートした「新NISA」などの影響で、株式・投資信託への注目度が高まっていることがうかがえました。

現在、国民年金の保険料納付期間が40年から45年に延長されることが検討されているといわれています。

そこで、国民年金の保険料納付期間が延長されることについての考えを全回答者に聞いたところ、約4人に3人が「適切と思わない」(74.2%)と回答。

「適切と思う」(25.8%)と答えた人からは、「平均寿命が伸び、最近の高齢者も若々しいから」「これだけ財政が苦しくなっているので仕方がない」といった声が寄せられました。

一方、「適切と思わない」と答えた人からは、「延長されたところで、返ってくる金額は低い」「現状でも払う期間が長いと感じる。さらに長くなったら年金を受け取りづらくなるだけ」などの意見が目立ちました。

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【出典】

▽「FREENANCE by GMO」調べ

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