夢を追いかけシェアハウスで暮らした親友 保護猫の預かりボランティアと里親 猫がつないだ不思議なご縁

高知県の愛護団体、アニマルサポート高知家に、生まれて間もない3匹のきょうだい猫がやってきました。

1匹は地元の心ある人に引き取られ、残った2匹のルーシーとサリーも、Nさんという里親希望者さんから「2匹一緒に迎え入れたい」申し出がありました。2匹はこの家に正式譲渡されることになりましたが、幸せはこれだけでは終わりませんでした。

里親となったNさんとルーシーとサリーの世話を続けた預かりボランティアのYさんは、実は青春時代の親友同士だったのです。

■保護猫のお世話し続けていたのが、かつての親友だった

Nさんは若い頃に大阪でトリマー、動物看護師として働いていた経験がありました。この時期、YさんもNさんと一緒にトリマー、動物看護師として働いており、シェアハウスで暮らした親友でした。

後にYさんは出身地である高知県に戻ります。

後にNさんも結婚し、時期を置いて、一家で大阪から高知県東部の山間部に移住。この地で「慎太郎食堂」という食堂を経営することになりました。そんな生活を送っていたところ、Nさんが飼っていた先住猫が虹の橋を渡りました。

Nさんは「次に迎える子は、保護猫を」と決め、譲渡会などにも参加。どの子もかわいくて考えあぐねていたところ、かつての親友・Yさんがルーシーとサリーの世話をしていることを知り、すぐにトライアル。そして正式譲渡となりました。

かつての親友同士が保護猫を通して、より関係が深まったというわけです。このことにおおいに喜ぶNさんとYさんでした。

■「いつでも会いに行ける友だちの家の子になって嬉しい」

Nさんの家に迎え入れられたルーシーとサリーは、当初こそ新しい環境に戸惑い、少し攻撃的でしたが、数日ですっかり馴れて、今では家族みんなにスリスリゴロゴロする甘えん坊に。その話を聞いたYさんも「2匹とも、いつでも会いに行ける友だちの家の子になってくれてすごくうれしい」と大喜びしました。

自らの幸せな猫生をつかんだだけでなく、お世話になったYさん、新しい里親のNさんとの縁まで結んでくれたルーシー&サリー。

これからも優しい人たちの愛情に包まれながら、幸せいっぱいの猫生を送って欲しいですね。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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