キャッシュレス決済を”初めて”利用した年齢は「18歳以下」が最多 一方…高校での金融教育の認知度は約3割

キャッシュレス決済の利用を始めた年齢は何歳からが多いのでしょうか。アルファノート株式会社(東京都新宿区)が実施した「初めてのキャッシュレス決済利用」に関する調査によると、「18歳以下」が最多となりました。その一方で、2022年4月から義務化された高校での金融教育の認知度については、約3割にとどまったそうです。

調査は、キャッシュレス決済を日常的に利用している全国の10~50代の男女500人を対象として、2024年7月にインターネットで実施されました。

調査の結果、キャッシュレス決済を「初めて利用した年齢」は「18歳以下」(26%)が最も多く、次いで「19~24歳」「25~34歳」(いずれも23%)が続きました。

さらに、「初めて利用したキャッシュレス決済の種類」を尋ねたところ、「クレジットカード」(44%)が最多となったほか、「バーコード決済」(30%)、「交通系電子マネー」(19%)なども挙げられました。

世代別での利用率をみると、特に18歳以下で「交通系電子マネー」(53%)が多く、過半数を超える結果になりました。18歳以下でも利用できるという点で、通学の定期などで必要になってくる事や登録のハードルの低さから支持されているように見受けられるといいます。

また、「初めてキャッシュレス決済を利用したきっかけ」については、「利便性の向上」(28%)、「ポイントを貯めるため」(25%)、「キャンペーンや特典のため」(18%)といった回答が上位に挙がったほか、「家族に勧められた」(10代女性/バーコード決済利用)、「通学定期で利用していた」(10代男性/交通系電子マネー決済利用)といった声も聞かれ、生活するうえで必要となってくるケースも見受けられました。

キャッシュレス決済事業の拡大が続く中、2022年4月から高校での金融教育が義務化されました。そこで、キャッシュレス決済について学べるようになったことに関しての認知度を調べた結果、「知っている」と答えた人は34%、「知らない」と答えた人は66%という結果になりました。

授業の一環(文化祭などの学校行事)でキャッシュレス決済について学べる事について回答者からは、「もっと早く教えてもいいと思う」(30代女性)、「リボ払い等の注意点、金利について勉強できればよい」(20代男性)、「キャッシュレス決済のメリットやデメリットなどを知ることができ、自身のお金の活用方法などの知識も身につけられるのでどんどん普及してほしい」(30代男性)といった肯定的意見が集まりました。

その一方で、「まずは『金利』の概念を理解することが先決」(50代男性)、「日常で知れるのでもっと他の内容がいい」(20代女性)などの意見も寄せられたそうです。

これらの調査結果を踏まえて同社は、「今後もキャッシュレス決済を含めた金融事業は拡大していく事を想定すると、利用開始が最も多い学生世代へ学校教育という中で触れて学べる機会が今後増えていくのではないでしょうか」とコメントしています。

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【出典】

▽アルファノート株式会社

https://www.alpha-note.co.jp/

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