上司が怖いと感じるのは「口調・話し方が怖いとき」が1位…上司が怖いことで退職を考えた人の割合は?
みなさんは、どのようなときに「上司が怖い」と思いますか。株式会社R&G(さいたま市大宮区)が実施した「怖い上司」に関する意識調査によると、「口調・話し方が怖いとき」が1位となりました。では、上司が怖いことが理由で退職を考えたことがある人はどのくらいいるのでしょうか。
調査は、全国の10~50代以上の社会人500人を対象として、2024年5月~6月の期間にインターネットで実施されました。
まず、「上司が怖いと感じる頻度」を尋ねたところ、「週1回未満」(26.4%)、「特定の状況のみ」(23.4%)などに回答が集まったほか、「ほぼ毎日怖い」(22.2%)という回答も目立ちました。
さらに、「上司が怖いと感じるとき」については、1位「口調・話し方が怖い」(130人)、次いで、2位「イライラを隠さない」(99人)、3位「ミスを追及される」(84人)、4位「反応が薄い・冷たい」(53人)と続き、感情が声や態度に出る上司を怖いと感じる人が多いとわかりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【1位:口調・話し方が怖い】
▽大きな声で誰かに怒っているとき(20代女性)
▽忙しいとイライラして、言い方が怖くなる(30代女性)
▽言ってはいけない言葉を使うなど、言葉の選別ができない上司(40代男性)
【2位:イライラを隠さない】
▽書類を投げられたとき(50代以上男性)
▽上司が貧乏ゆすりをしていたりため息をついたりしていると、「自分が原因だったら…」と怖く感じます(30代女性)
▽朝、上司の顔を見て「明らかに機嫌が悪い」と感じたとき。何かとあら捜ししてくるので怖いと感じる。朝から不愛想で、言葉が荒くなるのでわかりやすい(40代女性)
【3位:ミスを追及される】
▽理路整然と責められる(20代女性)
▽理詰めでミスを追及されるとき(40代男性)
▽冷静な顔をして理論的に問い詰められるときが怖い(50代以上男性)
【4位:反応が薄い・冷たい】
▽声をかけてもパソコンから目を離さないで話を聞かれるとき(30代女性)
▽無視されるとき(50代以上男性)
▽早口で対応され、「自分との会話を終わらせたい空気感」が出ているとき(40代女性)
また、上司が怖いことが理由で「退職を考えたことがある」(よくある26.2%、たまにある46.0%)と答えた人は全体の72.2%。「ほぼ毎日上司が怖いと感じる」と答えた111人に絞ってみると、実に9割以上もの人が「退職を考えたことがある」(よくある56.8%、たまにある37.8%)と答えています。
では、上司が怖いときにどのような対処をとっているのでしょうか。調査の結果、1位「できるだけ関わらない」(265人)、2位「他の人に相談」(83人)、3位「聞き流して考えすぎない」(61人)、4位「反論せず謝罪する」(46人)という結果になり、上司に「態度を改めてほしい」と伝える人はほぼおらず、やり過ごそうとする人が多いことがわかりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【1位:できるだけ関わらない】
▽上司がイライラしているときは話しかけない(30代女性)
▽できるだけ上司とは仕事以外に関係をもたない(40代男性)
▽できるだけ関わらないように、業務に集中しているふりをする(20代男性)
【2位:他の人に相談】
▽同じ会社の先輩や他の上司に相談したり、話を聞いてもらったりしました(20代女性)
▽対象上長以上の上長と仲良くなっておき、困ったことがあったときに相談する(40代男性)
▽コンプライアンス部門・人事部門に相談する。別の上司や相談しやすい目上の人に相談する(30代女性)
【3位:聞き流して考えすぎない】
▽「同僚と話のネタにする」と考えて、無感情で聞く(20代女性)
▽あまり気にしないようにする。他のことを考えてやり過ごす(30代男性)
▽厳しい叱責や高圧的な態度に対して深く考えすぎず、必要な部分だけを受け取り、あまり気にしないようにしています(40代男性)
【4位:反論せず謝罪する】
▽何か言われたらすぐに謝る(20代女性)
▽理不尽なことではないので、言われた内容を即座に実行する(40代男性)
▽注意されているときはなるべく従順な態度をとり、長引かないようにしている(30代女性)
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【出典】
▽株式会社R&G