「子どもの自由研究を手伝う」保護者は約7割…自由研究における「生成AI」の利用は否定的な意見多く

小学生の夏休みの自由研究を手伝っている保護者はどのくらいいるのでしょうか。株式会社DeltaX(東京都千代田区)が運営する塾選びサービス『塾選』による、「塾選調べ:夏休みの『自由研究』に関する調査」の結果、約7割の保護者が「子どもの自由研究を手伝っている」ことが分かりました。では、子どもの自由研究における「生成AI」の利用については、どのような考えを持っているのでしょうか。

調査は、2023年時点で小学生の子どもを持つ全国の保護者100人を対象として、2024年5月にインターネットで実施されました。

はじめに、「自由研究の人気のテーマ」を調べたところ、低学年(1年生から3年生)は、1年生と2年生が「観察」、3年生は「工作」が一番人気という結果になりました。

一方、高学年(4年生から6年生)では、4年生が「工作」、5年生は「調べ学習」、6年生は「観察」がそれぞれ最多となっています。

そのほか、「子どもが関心を持つテーマ」としては、「工作やアート」、「自然・科学」、「食・料理」などに回答が集まりました。

なお、「おすすめのテーマ」について同社は以下のようなテーマを挙げています。

【植物の成長観察】

植物の種を植えて、その成長過程を観察し記録します。毎日の変化を写真に撮り、グラフや日記にまとめると良いでしょう。

【手作り科学実験キット】

市販の科学実験キットを使って、簡単な実験を行います。例えば、火山の噴火やスライム作りなど、興味深いテーマがたくさんあります。

【環境問題の調査】

身近な環境問題について調べ、解決策を考えます。例えば、地域のゴミの分別状況を調査し、改善策を提案するプロジェクトなどがあります。

【プログラミングでロボット作り】

簡単なプログラミングを学び、ロボットを作成します。ロボットがどのように動くかをプログラムし、その動きを観察・記録します。

【料理の科学】

料理をテーマに、科学的な視点から料理の過程を研究します。例えば、パンの発酵過程を調べる、異なる温度での料理の仕上がりを比較するなどがあります。

次に、「自由研究への保護者の関与度」について調べたところ、全体の71%が「子どもの自由研究を手伝っている」ことが分かりました。さらに、「テーマ決め」についても、58%が「親子で一緒にテーマを決めた」と回答しています。

また、「保護者が手伝う内容」としては、「テーマ決め」(33%)、「研究のまとめ」(22%)、「実際の研究内容」「計画立て」(いずれも15%)などが上位に挙がりました。

この結果について同サービスは、「保護者からのサポートがあることは子どもにとって心強く、調査内容や制作物の幅も広がりそうです」とする一方で、「しかし、保護者の関与が強すぎると自主性が損なわれる可能性もあるため、適度なサポートを意識することが大切です」とも述べています。

ちなみに、昨今話題を集めているChatGPTなどの「生成AI」の使用については、74%の保護者が「使用したことがないし今後も使用しない」と回答。

この結果について同サービスは、「調査や情報集めにAIを活用することで、子どもたちが広い範囲の情報を短時間で収集し、効率的な学びを実現することも可能です。もちろんAIに頼りすぎると自分で考える力が育たなくなってしまう可能性もあるため、バランスの取れた利用が求められます」とコメントしています。

最後に、「自由研究をやって良かったと思いますか」と尋ねたところ、95%の保護者が「良かった」と回答しており、自由研究を通じて子どもが自分で考え、作り上げる経験をできたこと、親子のコミュニケーションが深まったことから、大変ではあるものの「やって良かった」と感じている保護者が多いことが見て取れました。

このような調査結果を踏まえて同サービスは、「親子で自由研究を楽しむことで、子どもたちの学びの意欲が向上し、コミュニケーションも深まります。保護者の適度なサポートが、子どもの自主性と学びの充実を支える大切な役割を果たしています。ぜひ、この夏休みを親子で有意義な時間にしてください」と述べています。

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【出典】

▽塾選

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