実家の庭先で聞こえるか細い声 小屋の中には3匹の子猫 保護団体に助けられおてんばニャンコに成長 3匹一緒の家に引き取られた
2024年春先のこと。ある人が高知県内の実家に他県から帰省しました。
実家の庭には鍵付きの小屋がありますが、中から「ミャーミャー」という小さな鳴き声が聞こえてきます。「ん? なんだろう」と中を確認すると、生まれたばかりの3匹の子猫がいました。「これは大変!」と地元の愛護団体・アニマルサポート高知家に連絡。子猫3匹の保護を依頼しました。
■帰省せず気づかなかった場合は亡くなっていた可能性
実は子猫が発見される2日ほど前には、実家近くで見知らぬ三毛猫が亡くなっていました。もしかしたら、三毛猫はこの子猫3匹を小屋の中で産み落とした後、なんらかの事故で亡くなったのかもしれません。
もし、この人がこの時期に帰省していなかったら、鳴き声に気づかなかったら、子猫3匹はここで命を落としていたことでしょう。
偶然が重なり、救い出すことができた小さな3つの命。団体と提携するミルクボランティアさんは献身的にお世話をし、3匹の成長のお手伝いをし続けました。
■水遊びが大好きなオテンバ姉妹
子猫3匹はいずれもメス。ミルクから離乳食に変わり、やがて目が開き、自由に動き回れるようになると、オス猫ほどのヤンチャぶりは見せないものの、3匹ともに好奇心旺盛な行動を繰り返すようになりました。特に好きなのが水遊び。飲み水の容器をひっくり返すのが大好きで、水が飛び散る様子を前に大喜び。そして、飛び散った水に滑って転んで大暴れ。
ミルクボランティアさんは、子猫3匹のオテンバぶりに少し閉口しましたが、しかしこれも元気に成長してくれている証しです。できるだけ自由に過ごさせるようにしました。
■オテンバぶりの一方3匹いつも一緒にスヤスヤ
子猫3匹の出自と合わせて里親募集がスタートすると、程なくして「迎え入れたい」という里親希望者さんからの申し出がありました。「猫を飼うのは初めて」という里親希望者さんでしたが、まずは一定期間のトライアルを実施。
3匹ともに、里親希望者さんの家でも相変わらずのオテンバぶりの一方、寝るときはいつも3匹一緒に体を寄せあう姿も見せてくれました。
「何の問題もない」とし、後に正式譲渡となり、3匹一緒に「ずっとのお家」を掴むことができました。
新しい家でそれぞれ「てて」「じじ」「らら」とかわいい名前をもらった3匹は、今日も仲良くにゃんプロや追いかけっこをして、明るく元気に過ごしているようです。
「うちに来てくれて本当に良かった」と喜ぶ里親さん。そして3匹を見つけた人も3匹が温かい家に迎え入れられたことをおおいに喜びました。
アニマルサポート高知家
https://anisupo.jimdofree.com/
(まいどなニュース特約・松田 義人)