「川は危険。遊びに行かない方が安全」岐阜県河川課の身も蓋もない注意喚起 背景は?

危険な暑さが続く今年の夏、大分県や福岡県、岡山県、滋賀県など各地の川で死亡事故が相次いでいます。川遊びなどによる水難事故に警鐘を鳴らし続けている岐阜県河川課は、Xで「川は危険ですので、遊びに行かない方が安全です」とポストしました。

8月23日の投稿です。

「友だちから、子どもだけで川で遊ぼうと誘われても、断りましょう。また、友だちを引き留めましょう。川は急に深くなり大変危険ですので、子どもだけで絶対に川に遊びに行かないでください。なお、大人がついていても、川は危険ですので、遊びに行かない方が安全です」

ホームページの「水難事故等に関するQ&A」では、「安全に泳げる河川はありません」「ライフジャケットが絶対に必要です」など、川遊びの危険性とライフジャケットの必要性を徹底的に周知する姿勢で知られる岐阜県河川課。2年前に当サイトが取材した際、担当者は「岐阜県では毎年、河川での水難事故が発生しています。川の危険性を知っていただき、とにかく事故をなくしたいという思いで作成しました」と話していました。

ちなみにこのQ&Aの質問数、2年前の記事では「60」となっていましたが、2024年8月現在、51増えて「101」に及びます。

これだけやっても、川の事故がなくなることはありません。岐阜県河川課は今月上旬、「川の怖さについて、知ってください」「川は、非常に危険な場所です」から始まるポストをXに連投しました。

「川の深さは、歩けるほどの浅さから、急に、足がつかないほどの深さに変わります」

「川の流れは、端の方は緩くても、流れの中心(流心)に近づくと急に速くなります」

「川遊びは常に死と隣合わせであり、たった一つの判断ミスが死に直結します」

「最低限ライフジャケットを着用してください」……

今回の「川は危険ですので、遊びに行かない方が安全です」という身も蓋もない投稿は、「岐阜県河川課さんらしい呼び掛けだ」と一部で話題になりましたが、まだまだ川を軽く見ている人も少なくないのが現状です。岐阜県河川課のQ&AやXを熟読すること、そしてどうしても川遊びをするのであればライフジャケットを必ず着用することをお勧めします。

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