先生も嫌いだった教科があった…男性「国語」、女性「体育」→大人になって役立つことがわかった教科は?
教員のみなさんは、子どもの頃に嫌いだった教科はあったのでしょうか。ジブラルタ生命保険株式会社(東京都千代田区)が、このほど実施した「教員の意識に関する調査2024」のなかで聞いたところ、男性は「国語」、女性は「体育」がそれぞれ1位となりました。では、子どもの頃はわからなかったものの、大人になって実は役立つということがわかった教科にはどの教科が挙げられたのでしょうか。
調査は、全国の20~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)男女2000人(男性1320人、女性680人)を対象として、2024年5月~6月の期間にインターネットで実施されました。
はじめに、「子どもの頃に嫌いだった教科」を男女別に教えてもらったところ、男性回答の1位は「国語」(220人)でした。次いで、2位「図工・美術」(131人)、3位「英語」(128人)、4位「算数・数学」(125人)が続きました。
一方、女性回答では「体育」(129人)が1位となったほか、2位「算数・数学」(121人)、3位「社会」(83人)、4位「図工・美術」(64人)という結果となりました。
ちなみに、「算数・数学」と「体育」は、“子どもの頃に好きだった教科”でもTOP3に入っており、人によって好き嫌いが分かれる教科となっていることがうかがえます。
また、「嫌いだった教科の理由」については、以下のようなコメントが寄せられています。
【国語】
▽文章を読むのが苦手だった
▽筆者が何を伝えたいのかがわからなかった
▽正解が1つではないことが納得できなかった
【算数・数学】
▽計算が苦手だった
▽図形が全然わからなかった
▽途中からよくわからなくなった
【理科】
▽化学式など理解が難しく感じた
▽動物の解剖でトラウマになった
▽実験が嫌い
【社会】
▽暗記が苦手だった
▽年号が覚えられなかった
▽何のために勉強するのかよくわからなかった
【英語】
▽単語を覚えるのが苦痛だった
▽うまく発音できない
▽必要性を感じなかった
【体育】
▽運動能力が高くないので、人と比較されるのが苦痛だった
▽走るのが遅かった
【図工・美術】
▽不器用で作品がうまくできなかった
▽絵を描くのが苦手だった
【音楽】
▽歌唱や演奏が不得意で恥ずかしかった
▽楽譜が読めなかった
次に、「子どもの頃はわからなかったが大人になって実は役立つということがわかった教科」を男女別に尋ねたところ、男性回答は、1位「算数・数学」(214人)、2位「社会」(165人)、3位「国語」(113人)、4位「英語」(109人)という結果になりました。
一方、女性回答では、1位「社会」(110人)、2位「家庭科」(92人)、3位「算数・数学」(87人)、同率4位「国語」「理科」(いずれも54人)となりました。
ちなみに、男性のTOP3のうち「国語」、女性のTOP3のうち「社会」と「算数・数学」は、“子どもの頃に嫌いだった教科”でもそれぞれ TOP3に挙がっています。
また、「大人になって役立つシーンや役立つことがわかった場面」については、以下のようなコメントが寄せられています。
【国語】
▽何をやるにも読解力が必要
▽コミュニケーションの基礎となる
▽資料まとめ、文章作成などどんな仕事についても必要となる
【算数・数学】
▽買い物や料理で役立つ
▽論理的に考える力が身につく
▽数学的な思考が役立つ
【理科】
▽いろいろな現象の裏付けを考えられる
▽家事をする際に役立つことがたくさんある
▽天候をはじめ、自然現象の成り立ちを把握できる
【社会】
▽世の中の出来事の背景や理由を理解できる
▽歴史等を知っていると旅行がより楽しい
▽経済(投資)、政治など、制度を知らないと損をする
【英語】
▽外国人とコミュニケーションがとれる
▽海外旅行に行ったとき
▽外国のサイトを読むとき
【体育】
▽体の動かし方や大切さがわかる
▽健康維持
【家庭科】
▽生活に密着している
▽調理や裁縫など日常生活で必要な場面が多い
【技術】
▽物を作って自分で使える
▽生活の具体的な場面で役立つ
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【出典】
▽ジブラルタ生命調べ