履歴書の一般的なサイズはA4?B5?…失敗しない履歴書の選び方 送付する際の注意点も解説
履歴書のサイズは一般的にA4とB5があり、応募先によってはサイズを指定するケースがあります。しかし、サイズに指定がないときは、どちらを選べばよいのでしょうか。
本記事では、履歴書のサイズの選び方や各サイズのメリット・デメリットなどを解説します。
また、企業に応募する際は、履歴書を送付する封筒も重要です。履歴書を送付する封筒の選び方や送付する際の注意点も解説するので、企業に応募する際に役立ててください。
■【結論】指定がなければA4・B5どちらのサイズでも構わない
結論から述べると、履歴書のサイズは、応募先企業から指定がなければA4とB5のどちらを選んでも選考結果には影響しません。
ただし、サイズに指定がある場合は、そのサイズで応募する必要があります。
履歴書は応募書類の一つです。応募先企業から指定されたサイズを守らなければ、選考から外れるリスクもあります。
応募前に、求人票や応募要項にて履歴書のサイズに指定があるかを確認しておきましょう。
■履歴書のサイズはおもに2種類
履歴書のサイズは、おもにA4とB5の2種類があります。
▽A4
A4の寸法は、横210ミリ×縦297ミリです。二つ折りでA4サイズになっているため、見開きにするとA3サイズになります。近年は、A4サイズが主流となっています。
【メリット・デメリット】
A4サイズの履歴書は、B5サイズに比べて用紙が大きいため、より多くの情報を記載することが可能です。
志望動機や自己PRなどの欄が広く設けられており、多くの情報を書き込んでも視認性が高いのが特徴です。採用担当者も内容を読みやすいでしょう。
一方で志望動機や自己PRを十分に記載しなければ、空白が目立ちやすい側面もあります。A4サイズはアピールしたい内容が多い人におすすめのサイズです。
▽B5
B5の寸法は、横182ミリ×縦257ミリです。二つ折りでB5サイズになっているため、見開きにするとB4サイズになります。サイズ感は、A4よりも一回り小さいイメージです。
以前はB5サイズの履歴書が一般的でした。しかし、最近はビジネス文書にA4サイズを使用する傾向があり、それに合わせて履歴書のサイズも変化しつつあります。
【メリット・デメリット】
B5サイズの履歴書は、A4に比べて各項目の欄がコンパクトに作られています。そのため、学歴や保有資格が少ない場合でも、空白が目立ちにくいのがメリットです。
ただし、各項目の欄に書き込める情報量が限られているため、自分の強みを十分にアピールできない可能性もあります。
■履歴書のサイズの選び方
応募先から履歴書のサイズの指定がない場合は、どのように選ぶべきか悩む人もいるでしょう。ここからは、履歴書のサイズの選び方を紹介します。
<応募先から指定があればそのサイズを選ぶ>
近年は、A4サイズの履歴書が主流になっています。しかし、企業によっては、A4またはB5のいずれかを指定しているケースもあるので注意が必要です。
履歴書のサイズに決まりがある場合は、該当するサイズで提出しなければなりません。指定されたサイズ以外で提出すると、採用担当者に悪い印象を与えるだけでなく、選考から外れる可能性もあります。
まずは、応募先の応募要項や求人票などでサイズの規定を確認してから、履歴書を準備しましょう。
<同封書類と同じサイズに合わせる>
応募先からは、履歴書以外の応募書類の提出を求められることがあります。
同封する応募書類がある場合は、それらと同じサイズの履歴書を選びましょう。書類を同じサイズで合わせると、採用担当者が管理しやすくなります。
同封書類には、職務経歴書や保有資格証明書などがあげられます。
保有資格証明書のサイズは、資格の種類によって異なります。賞状枠が印刷された証明書はA4サイズが一般的です。
しかし、医師や看護師などの医療系国家資格の免許証は、B4サイズがほとんどです。B4サイズの証明書は一般的な履歴書のサイズから外れるため、A4またはB5に縮小コピーする必要があります。縮小コピーに合わせて、履歴書のサイズを選びましょう。
<記載する情報量で選ぶ>
書類選考では、履歴書に記載されている志望動機や自己PRが重視される傾向にあります。
志望動機や自己PRなどをしっかりと記載したい場合は、各項目の欄が広いA4サイズを選ぶとよいでしょう。このほか、学歴や職歴、保有資格など記載する情報が多い場合も、A4サイズがおすすめです。
一方で、履歴書に記載する内容をシンプルにまとめたい場合は、B5サイズで十分なケースもあります。
A4とB5のどちらを選ぶか迷ったときには、両方の履歴書に記載し、全体のバランスを見て決めるのも一つの方法です。
■PCで自作した履歴書を印刷する際のコツ
企業に応募する履歴書は手書きではなく、PCで自作することも可能です。ここからは、PCで自作した履歴書を印刷するコツを紹介します。
<見開き1枚で印刷する>
PCで自作した履歴書は、1ページ目と2ページ目をまとめて見開き1枚に印刷します。各ページがB5の場合はB4、A4の場合はA3の用紙を使用しましょう。
印刷には、専用用紙を使用するのがおすすめです。専用用紙は、あらかじめA4またはB5サイズに二つ折りにされて販売されています。表と裏の印刷を終えた後、用紙の上部に付いているのりを剥がすと、見開き1枚になります。
専用用紙はコンビニや量販店などで販売されています。
<片面2枚で印刷する>
通常、履歴書は見開き1枚で印刷します。ただし、A4を2枚、B5を2枚といったように、片面2枚で印刷しても問題ありません。
履歴書を片面2枚で印刷する場合は、2枚とも同じサイズに揃えます。1枚はA4、もう一方がB5など、異なるサイズで印刷しないように注意しましょう。
印刷した履歴書はバラバラにならないようにクリップでまとめます。留める際にホッチキスの使用は避けましょう。採用担当者が2枚の履歴書を同時に見ることがあり、クリップのほうが外しやすいためです。
■履歴書を送付する封筒の選び方
履歴書を入れる封筒も、選び方を確認しておきましょう。
<履歴書のサイズに合わせて選ぶ>
履歴書は、折り曲げずにクリアファイルに挟んで封筒に入れるのが基本です。そのため、封筒のサイズは、履歴書のサイズに合わせて選びましょう。
履歴書を折らずに入れられる封筒のサイズは、次のとおりです。
【履歴書のサイズがA4の場合の封筒の名称とサイズ(mm)】
角形2号:240×332
角形20号:229×324
角形A4号:228×312
【履歴書のサイズがB5の場合の封筒の名称とサイズ(mm)】
角形3号:216×277
角形4号:197×267
市販の履歴書には、封筒がセットになっているものがあります。しかし、封筒のサイズが小さいと、履歴書を折らなければなりません。履歴書を折らずに入れられるサイズの封筒を選びましょう。
<白色の封筒を選ぶ>
ビジネスシーンで使用する封筒の色には、白色や水色、茶色などがあります。
履歴書を入れる封筒の色は、選考時の評価に影響しないため、どの色を選んでも問題ありません。
どの色の封筒を使用するか迷った場合は、白色がおすすめです。白色の封筒は、正式な書類のやり取りに広く使用されています。また、ビジネスで使用される封筒は茶色が多いため、白色を選ぶとほかの書類に紛れにくい側面もあります。
ただし、白色の封筒は中身が透けやすく、注意が必要です。白色の封筒を使用する際は、書類の文字が見えにくいものや厚手のものを選びましょう。
■履歴書を送付する際の注意点
応募先に履歴書を送付する際には、いくつか注意したいことがあります。ここからは、履歴書を送付する際の注意点を紹介するので、ポイントをしっかりおさえておきましょう。
<封筒に「履歴書在中」と記載してから送付する>
履歴書を送付するときは、縦書きの場合は封筒の表面左下に、横書きの場合は右下に赤字で「履歴書在中」と記載しましょう。「履歴書在中」の記載が必要な理由は、受け取った企業の担当者がほかの書類と混同しないようにするためです。
企業には、毎日多くの書類が届きます。履歴書がほかの書類に紛れた場合、期日までに担当者に届かない可能性があります。
担当者に履歴書を確実に届けるためにも、封筒には「履歴書在中」と記載するようにしましょう。
<切手の料金に誤りがないか確認する>
履歴書を送る際は、切手の料金に誤りがないかを確認しましょう。
角形2号や角形A4号の封筒は、規格内の定形外郵便に該当します。定形外郵便の料金は重量制で、50グラム以内は120円、100グラム以内は140円、150グラム以内は210円です。(※2024年3月時点)
※出典元:日本郵便株式会社「第一種郵便物 手紙」
履歴書以外の添付書類やクリアファイルの重さも考慮し、切手の料金が不足しないよう、確認してから送ります。切手の料金に不安がある場合は、窓口で確認してもらうと正確です。
なお、2024年秋以降に郵便料金の値上げが予定されています。正しい料金は日本郵便のホームページや窓口でご確認ください。
<メール便で送付しない>
書類を送付する方法にはメール便もあります。しかし、履歴書は信書に該当し、メール便では送れません。
信書とは、特定の受取人に対して、差出人の意思を表示、または事実を通知する文書です。郵便法及び信書便法で規定されています。
履歴書をメール便で送った場合、郵便法違反となり、罰則が科される可能性があります。もし、提出期日が迫っている場合はメール便ではなく、郵便の速達を利用するようにしましょう。
■履歴書のサイズは指定がないかを確認しよう
履歴書には、おもにA4とB5の2種類のサイズがあります。
企業によっては履歴書のサイズを指定している場合があるため、まずは応募先の募集要項を見て確認することが大切です。サイズに指定がなければ、A4とB5のどちらを選んでも選考に影響しません。
志望動機や自己PRなどをしっかりと記載したい場合は、スペースに余裕があるA4サイズがおすすめです。記載内容をシンプルにまとめたい場合はB5サイズを選びます。
(まいどなニュース・20代の働き方研究所/Re就活)