妊活中の人の約8割「他者からの言動に傷ついたことがある」 傷つく言葉を掛けられた相手は誰が多い?

妊活中に「他者からの言動に傷ついた」人はどのくらいいるのでしょうか。はらメディカルクリニック(東京都渋谷区)が実施した「妊活中のチクチク言葉」に関するアンケート調査によると、約8割の人が「他者からの言動に傷ついたことがある」と回答しました。また、”チクチク言葉”をかけられた相手については、「友人・知人」が最多となったそうです。

調査は、不妊治療経験のある全国の男女759人を対象として、2023年8月にインターネットで実施されました。

調査の結果、妊活中に「他者からの言動に傷ついたことがある」人は全体の78.3%となりました。また、「”チクチク言葉”をかけられた相手」については、「友人・知人」(48.3%)が最多となったほか、「職場の上司・先輩」(32.1%)、「親」(30.1%)なども挙げられました。

”チクチク言葉”の具体的な内容としては、「子供が出来なくて可哀想だと泣かれた。哀れまれることが辛かった」「職場で『まだ若いのに』と言われたこと。心配してくれていることはわかったが、それでも悔しくてつらいと感じた」「不妊治療を受けないと授かれない事に対して親族から『残念』と言われた」などの声が寄せられています。

他方、「妊活中に他者からの言動が嬉しかったことがありますか」という質問には、全体の69.09%が「ある」と回答。嬉しかった言葉をかけてくれた相手については、「友人・知人」(44.9%)が最も多く、次いで「パートナー(夫)」(32.7%)、「親」(31.2%)が続きました。

具体的には、「子供ができなくても二人で仲良く暮らせれば幸せであること、私の後悔する姿は見たくないから、納得するまで妊活をしてほしいこと、逆に妊活が辛くなったらいつ辞めてもいいことを常に言ってくれていた」「1人で抱え込まなくて大丈夫」「親から『自分たちの好きなようにしなさい。私達はそれをサポートするだけ』と言われて嬉しかった」といった声が多く聞かれました。

最後に、「妊活中に相手に求めること」を尋ねたところ、8割以上がパートナーに対して「話を聞いてほしい」「不妊治療の知識をもってほしい」「自身の不妊治療の状況を知ってほしい」「優しい言葉をかけてほしい」と回答しました。

一方、親族や友人、職場に望むことでは「今まで通り接してほしい」「放っておいてほしい」という回答が多くを占めました。

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