アパレル店員が語る「一流の富裕層」の品格とは? 来店した瞬間から…挨拶の一言で分かる“本物の余裕”

「富裕層」という言葉を聞くと、ハリウッドセレブのような派手な生活をイメージしてしまうことが多いでしょう。しかし富裕層の人が全員そのような生活や立ち振る舞いをしているのでしょうか。とくに芸能人ではない一流の富裕層の人がどのような行動をするのか、興味がある人は多いでしょう。

じつは一流の富裕層の人には、見た目や行動、話し方に一定の傾向が見られるようです。その傾向とはどのようなものなのか、アパレル店舗で10年以上の接客経験を持ち、富裕層の顧客も多い40代男性のYさんに話を聞きました。

─一流の富裕層の人と普通の人ではどのような違いがありますか?

例えば店舗に来店された時に、私たちスタッフは必ずご挨拶をするようにしています。その際に一流の富裕層の人は、必ず挨拶をしたスタッフを見て「こんにちは」や「お久しぶりです」のような挨拶を返してくれるのです。

普通の人の場合は、スタッフに挨拶をされると、無視をするか軽く会釈を返す人が大多数です。そのため、お客様から挨拶を返されたスタッフはびっくりしていることが多いです。

また私の経験上、スタッフへの挨拶を自然におこなう人は、自分に自信があり相手も尊重できる人が多いです。そして、そのような人には富裕層が多い傾向があります。

─では一流の富裕層の見た目に共通点はありますか?

シンプルな着こなしを好む人が多いです。財布や時計は、ブランドロゴが目立たないデザインであったり、海外ブランドの生地を使用した仕立ての良いスーツを着ていたり、見た目の派手さよりも機能性を重視している印象です。

例えばよくTVやYouTubeの動画で見る、ハイブランドだとすぐ分かるような服または装飾品は持っていません。

─言葉遣いに特徴はありますか?

私が話したことがある一流の富裕層の人は、どなたも言葉を大切にしていました。丁寧な言葉や「ありがとう」などのプラスのイメージがある言葉を使い、人を傷つけるような言葉はほとんど言いません。

しかし堅苦しいわけではなく、昨日観たTVや好きな映画の話などを楽しくしてくれる人が多いです。お笑い芸人の話などもするので、話の内容は普通の人とあまり違いはないです。ただ、話し方は普通の人と比べてとても丁寧で、このような話し方が「品のある話し方」というのかと思った記憶があります。

─その他、一流の富裕層の人ならではの行動の特徴などはありますか?

一流の富裕層の人は経営者が多いため決断が速いです。目的が明確で購入を決めるまでの時間がとても短いという傾向があります。多忙なため時間を大切にしているという理由もあるでしょう。

また周囲の状況把握に優れている人も多いです。例えば富裕層の人を私が案内している際に急ぎの用件で別のお客様が来店された時、他のスタッフも忙しくしていたため、誰も急ぎの用件のお客様に対応できないという状況をすぐに察知し、私に向かった「どうぞ、あちらの方を先に」と言ってくれたことがあります。

このように状況を素早く把握し、当たり前のように親切な対応ができるからこそ、一流の富裕層になることができたのではと私は思っています。

   ◇   ◇

一流の富裕層の「品格あるふるまい」からは、人格も一流であることが感じられました。自分に自信を持ち他者を尊重する、「ありがとう」を言う、マイナスな言葉は使わないなどは日常生活に取り入れやすい行動です。周囲の人も笑顔にできる「一流の品格あるふるまい」を実践してみてはいかがでしょうか。

(まいどなニュース特約・長澤 芳子)

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