都内で犬・猫と暮らす人の約4人に1人「ペット不可賃貸に居住」→今の住まいを選ぶ際に最も重視したのは?
コロナ禍でのライフスタイルの変化をきっかけに、ペットを飼う人が増えましたが、賃貸物件におけるペットとの暮らしの現状はどのようになっているのでしょうか。株式会社プロフィッツ(東京都千代田区)が実施した「ペットと住まいの調査」によると、都内の賃貸物件に犬・猫と暮らす人のうち、約4人に1人が「ペット不可賃貸」に居住していることがわかりました。その一方で、今の住まいを選ぶ際に最も重視したものは「立地が良いこと」が最多だったそうです。
調査は、東京都(島を除く)の賃貸マンション・アパートに居住し、犬・猫を飼っている20~40代の男女473人を対象として、2024年5月~6月の期間にインターネットで実施されました。
まず、今の住まいについて「ペット共生賃貸」「ペット可賃貸」「ペット不可賃貸」の3つの中から当てはまるものを答えてもらったところ、「ペット共生賃貸」が14.8%、「ペット可賃貸」が56.9%、「ペット不可賃貸」が25.4%という結果になり、約4人に1人が「ペット不可賃貸」でペットと暮らしていることが明らかとなりました。
続けて、賃貸物件で犬を飼っている326人に「飼っている犬の大きさ」を尋ねたところ、「小型犬」(73.6%)が最も多く、次いで「中型犬」(20.2%)、「大型犬」(6.1%)が続きました。
そこで、「今の住まいを選ぶ際に最も重視したもの」を全回答者に尋ねたところ、「立地が良い」(50.3%)が最多に。ほか、「ペットが飼える」(28.1%)、「希望の賃料」(23.0%)などが続き、小型犬や猫であればこっそり飼えてしまう現実がある一方で、「立地や家賃条件を満たしながら、ペットと共に暮らす環境を用意する難しさ」が存在することが浮き彫りとなりました。
次に、「月々の平均飼育費用」を教えてもらったところ、「1万5000円以内」(42.9%)、「1万5001~2万5000円」(44.2%)、「2万5001円以上」(12.9%)という結果になり、物価高騰などで生活費が圧迫される中、ペットへの支出を抑えている人が多く見受けられました。
また、「ペット保険に加入している」と答えた人は全体の58.8%となり、ペットの病気や老後の心配に備えてペット保険へ加入している人が過半数を超えました。
最後に、「ペットと暮らす上で困っていること」を自由回答で教えてもらったところ、「悩みはない」という意見が最も多くなった一方、「吠えること」「ペットの健康」「不在時の心配」といった意見も寄せられ、隣接する居住者がペットを飼っていない場合も多い環境下で、吠えて隣人に迷惑をかけてしまう悩みを感じている人もいることがうかがえました。
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【出典】
▽株式会社プロフィッツ/ペットと住まいの調査