小2娘の自由研究に驚き→「ペンギンの骨格標本」そこから作ったの? ずっと「好き」を追求してほしい!
「次女(小2)の自由研究
無類のペンギン好きなので、骨格標本を作ることにしたらしい
組み立ては手伝ってましたが、パーツ作成はほぼ自力でやってたので大変そうでした」
添付された画像には、長い足を折り曲げていることがわかるペンギンの骨格標本が写っています。まるで本物の骨のようですが、小さな首の骨から大きな頭の骨までひとつひとつ100均の軽量樹脂粘土でつくったというのです。
「めちゃスゴイです!」
「ペンギンを骨まで愛してるんですね」
「小2でこのクオリティは凄すぎる」
「ずっと『好き』を追求してほしいな!」
「しかもこういうキットがあるのかと思ったら紙粘土で作ったとか…仕組みがわかっているのもそうだし、手先が器用なのも凄すぎる!」
投稿には驚きと称賛のコメントが寄せられています。ちなみに平面の写真を基本に、海外で公開されている3Dや本物の3Dスキャンのデータを見てつくっていたと父親の「funfan / Kenji Nakatsuka」(@funfan2nd)さん。
さらに「骨格標本だけじゃなくて、本人がまとめた10ページぐらいのレポートもあります」と4ページの画像も紹介されました。レポートはイラストをいれて読みやすくまとまっており、「ペンギンの体のふしぎ?」「ペンギンと人のほねのちがい」など、大人でも読み応え抜群の内容です。詳しいお話をNakatsukaさんに伺いました。
──ひとつひとつ骨を作ったうえ、全体の大きさのバランスが崩れていないところもすごいです。
本や図鑑などで骨格標本の形を見比べて、大まかな骨の数などを数えてパーツをコツコツ作っていました。組み立て作業はどこから組み立てるか相談しながら、部分ごとに組み立てました。組み立ててる途中、頭や腕の骨などいくつかの骨のサイズが違っていたので作り直したりしました。
──相当時間がかかったのではないでしょうか。
骨格標本はだいたい2週間くらいで作成しました。資料作成は1週間くらいです。
──根気もありますね。絵や図工は得意なのですか?
得意というほどではないですが、工作自体は大好きなようで、急に作りたいものが閃くと寝る前でもダンボールや空き箱、折り紙などを使って一心不乱に作成してる事がままあります。クオリティは別として、本人が想像した物を作ると満足して遊びが始まります。
──骨格標本も満足されたようでしたか?
細かな作業が毎日続いていたので出来た時は終わった方の喜びが先でしたが、改めて見たら次女が持っているペンギンのぬいぐるみとサイズがほぼ一緒だったので、驚きながらもペンギンの骨格標本が作れた実感がわいたみたいで嬉しそうでした。
──SNSでも称賛されました。
今回の骨格標本に関して沢山の方々に見ていただけて本人もびっくり大喜びしており、とても良い経験になりました。娘は最初は恥ずかしがっていましたが、少しでもペンギンに興味を持った方が増えてペンギン友達(次女はペン友と言ってます)がたくさん出来るといいな!と話していました。
本人はいたって普通の小学2年生ですので、間違いや不明瞭な所も沢山あると思います。お気づきの点や訂正箇所、新しい発見などがありましたら教えて頂けると子供も喜びます。
──どんなことでも知りたいというペンギン好きが伝わります。骨格標本は、学校にもう持っていかれたのですか?
学校ではみんな見てくれたようですが、ペンギンに興味を持ってくれる子が少なかったようで「恐竜の骨かと思った」と言われたそうです。後日、学校でXのことが知れ渡って、クラスのみんなで一緒に記事を見たらしいです。その後は「サインちょうだい!」と言われ、クラスメートの手の甲にサインを書いたらしいです。
──手の甲(笑)。可愛いですね。ペンギン好きになったきっかけはあったのでしょうか?
3歳上の姉がサメ好きで、それに付き合い小さい頃から一緒に水族館に行っていたら今度は妹がペンギンにハマってしまったようです。本人曰く、ペンギンを見て白黒の体と目の色が綺麗でかわいいと思ったのは5歳くらいからだそうです。
──もしかして、去年の自由研究もペンギン関連だったり?
1年生の時もペンギンが題材で「もしも近所にペンギンがいたら」というタイトルでペンギンの種類や習性を調べて、実際に近所にいたら体の色や食べる物が変わるのではという事を書いてレポートにしました。
──スゴイ。調べるだけでなく、考察まで深いです。普段の生活でもペンギンのことをよく考えているのでしょうか。
スーパーに買い物に行くと魚コーナーでアジを探してペンギンが食べられるサイズか考えたり、将来飼育員として魚を捌けるようにイカや魚を観察しているようです。最近はペンギンのイラストを見るとすぐに種類の特定が始まります。
──お姉ちゃんのサメのプレゼンの自由研究も、よくまとまっていました。二人とも好きをつきつめていて、どうしたらそんな子が育つのか気になる方も多いと思います。気をつけられていることなどありますか?
何でもかんでもいう訳ではありませんが、その時どきで興味がある事に熱中させてあげられるように大人が出来る手伝いをしているぐらいです。気をつけてる事は出来るだけ子ども達の話を聞いて議論する事です。子ども達の主張や感じている事を聞くと納得したり意外な話が聞けたりするので面白いです。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)