みなさんは、「地元好きが多い都道府県」はどこだと思いますか。株式会社明治田総合研究所（東京都千代田区）が実施した「地元愛」に関するアンケート調査によると、「兵庫県」と「鹿児島県」が同率1位となりました。また、地元を出た人で地元好きが多いのは「熊本県」、地元に残った人で地元好きが多いのは「兵庫県」がそれぞれ1位だったそうです。

調査は、「公務員」「経営者・役員」「会社員」「自営業」「自由業」「パート・アルバイト」をしている全国の18～69歳の男女5555人を対象として、2024年7月にインターネットで実施されました。

「地元が好きですか」という質問に対して、「好き」「まあまあ好き」と答えた割合をランキング化したところ、同率1位は「兵庫県」と「鹿児島県」（いずれも94.4%）となりました。次いで、同率3位「愛知県」「熊本県」（いずれも93.5%）、5位「富山県」（93.3%）が続きました。

反対に、地元を「好き」「まあまあ好き」と答えた割合が少ない順にみると、47位「岩手県」（56.5％）、同率45位「茨城県」「山梨県」（いずれも72.6％）、44位「佐賀県」（75.8％）となっています。

また、「地元を出た人」のなかで地元好きが多い都道府県を調べたところ、「熊本県」（96.8%）が1位に。次いで、同率2位「北海道」「鹿児島県」（いずれも95.2%）、同率4位「千葉県」「三重県」「京都府」「広島県」（いずれも93.5%）が続きました。

一方、「地元に残った人」のなかで地元好きが多い都道府県では、1位「兵庫県」（98.4%）、2位「愛知県」（96.8%）、同率3位「富山県」「福岡県」（いずれも95.2%）、5位「鹿児島県」（93.5%）という結果になりました。

続けて、「地元が好きな理由」を複数回答で教えてもらったところ、「育った地だから」（57.9％）が最も多くなったほか、「住み慣れているから」（55.2％）、「家族・親戚がいるから」（45.4％）、「思い出があるから」（40.1％）といった意見も上位に挙げられました。

ちなみに、「地元に好きなイベントがありますか」という質問に対して、「お祭り」と答えた割合をみると、「地元が好き」と答えた2371人では56.3％となったのに対して、「好きではない」と答えた177人では11.9％と約5倍の差がみられました。

一方、「好きな地元のイベントは特にない」と答えた割合をみると、「地元が好き」と答えた人は32.1％、「好きではない」と答えた人では80.2％と大きな違いがみられたことから、好きなイベントがある人ほど、地元愛が強い傾向がうかがえました。