クレートの外を知らずに育った保護犬 初めて知ったお気に入りの寝床そして優しい家族 横になってご満悦ウトウト夢の中へ

おっとり穏やか。感情をむき出しにすることはほとんどなく、極度に緊張したり警戒することもない、マイペースなメス犬・ラテ。推定10歳ほどで、行き場を失ったところを静岡県の団体・スリール~犬達の幸せ探し~に保護されました。

■保護されるまでクレートの外にほとんど出されることがなかった

ラテは元いた環境でこの月齢になるまでクレートの外にほとんど出されることがなかったそうです。しかし、人間を恨む様子はなく、なでられることも大好き。クレートの中での生活が長かったためか、独特の座り方をしますが、穏やかでのんびりした性格のワンコでした。

■お気に入りの寝床でウトウトし、そのままぐっすり就寝

ラテは悪かった歯のほとんどを抜歯し、避妊手術も実施。里親募集がスタートしました。程なくして、出自や性格も含めて「一目惚れ」した里親希望者さん夫婦が現れました。

団体メンバーから見ても、穏やかなラテにぴったりの優しい夫婦です。ラテはこの夫婦のもとで一定期間のトライアルを経て見事正式譲渡となりました。

里親さんは自宅に、ラテのための広い居場所を作ってくれました。ラテは特に寝床がお気に入り。自ら横たわって「なかなか居心地良いワン♡」とご満悦の表情。と思ったら、そのうちウトウトし始めで、眠りにつきました。

穏やかな様子はなんとも愛おしく、ラテがぴったりのお家を見つけられて本当に良かったと思いました。

すっかりこの家になじんだラテに里親さんもデレデレです。困りごとや心配なことを聞かれると、「困りごとはないけれど、『もしラテがいなくなったら』と思うと、それが一番困ります。もうラテがいない生活が考えられません」と答えてくれました。

10歳というシニアの保護犬は、現実的には若いワンコよりも譲渡先が見つかりにくいものです。ラテがこんなにピッタリのお家で、穏やかな余生を送れることができたことは、他のシニアの保護犬にも希望を与えているかもしれません。

穏やかな性格のラテ。これからものんびり幸せに過ごしてね。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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