登山・ハイキング愛好者が推す「低山」ランキング 3位「陣馬山」、2位「筑波山」
近年、低山登山の人気が高まっていますが、登山・ハイキング愛好者が推す低山にはどの山が選ばれたのでしょうか。株式会社山と溪谷社(東京都千代田区)が提供する山のスタンプラリーアプリ『YAMASTA(ヤマスタ)』が実施した「低山」に関するアンケート調査によると、“世界一登山者の多い山”として知られ、2007年にはミシュランガイドの観光部門で三つ星にも選ばれた「高尾山(東京都)」が1位となりました。
調査は、全国の標高1200m以下の山を対象として、2024年5月~6月の期間にインターネットで実施され、4806件の有効回答を得たといいます。そのほかの結果と回答者からのコメントは以下の通りです。
▽全国の“推し”低山TOP10
【1位:高尾山(東京都)】
▽何度も繰り返し登っても、その時の季節やコースで新しい発見がある(40代女性)
▽足が悪くなってもケーブルカー等を利用して行けるのは魅力(50代女性)
▽駅から登山口までが近く、リフトやケーブルカーもあるので、その日の気分で登り方を変えられるのが楽しい。駅に温泉や食事するところが多く、山を降りてからも楽しみがある(40代女性)
【2位:筑波山(茨城県)】
▽登りやすく、所々に名所があって登っていて楽しい(女性50代)
▽短長様々なコースがあり、一緒に登る人や気分によってルートを変えて楽しめる(30代男性)
▽ケーブルカー、ロープウェイがあり登りやすい。奇岩、筑波山神社、梅園など見どころもある(女性50代)
【3位:陣馬山(東京都、神奈川県)】
▽春は桜やツツジが美しく、山頂の展望はピカイチ(60代女性)
▽ピストンから高尾山までいろんなルートが体調や体力に合わせて選択できる(60代男性)
▽都内からのアクセスが良く、山道も整備されていて登りやすい。景信山、高尾山へ縦走したり、距離や難易度を変えて楽しめる(30代女性)
また、得票数の多かった山をエリア別にまとめたところ、北海道・東北エリアでは「藻岩山」、関東エリアでは「高尾山」、中部エリアでは「金華山」、近畿エリアでは「六甲山」、中国・四国エリアでは「弥山」、九州・沖縄エリアでは「開聞岳」がそれぞれ1位となりました。
ちなみに、多くの票を獲得し、“推し”に選ばれた低山には、以下のような特徴があることが分かったそうです。
【多彩な楽しみがある】
登る楽しみ以外にも多彩な楽しみがある山が選ばれる傾向がありました。特に、眺望の良さ、四季折々の景色、滝や奇岩などの自然の見どころスポット、寺社仏閣や温泉などの立ち寄りスポットがある山が好まれているようです。
【複数のコースがある】
距離や難易度の異なるコースがあることで、その日のコンディションや時間、自身の脚力に合ったコースが選択できることが人気の理由となっていました。コースを変えることで、ひとつの山を複数回楽しむことができるメリットもあります。
また、周辺の山と併せて歩く「縦走」ができる山も、自身のレベルに合わせてコースをアレンジできる点で人気を獲得しています。
【手軽である】
登山口までのアクセスが良く山へのアプローチがしやすいことや、登山口から山頂までの登山道が適度に整備されていて登りやすいことなどで、手軽に登れることが人気の理由となっています。
【愛着がある】
地元で慣れ親しんだ山、学校登山で登った思い出の山、健康目的で継続して登っている毎日登山の山、思い出深いエピソードのある山などは愛着が生まれやすく、それが“推し”の理由に繋がっていました。