伸び放題で汚れた体毛 保護したシーズを丸刈りカット 安心できる居場所と栄養と愛情…フワフワの毛が生え始めた!

きれいサッパリ丸刈りになり、まん丸の瞳でこちらを見つめるユウキくん。推定6~7歳のオスのシーズーです。

2023年9月、とある経緯から千葉市動物保護指導センターに収容されました。元いた環境では愛情を受けることなく、満足な世話を受けることもなかったようで、その体はモサモサベタベタ。異臭を放ち、ワンコにも見えませんでした。

■あまりの汚れぶりに「いったん丸刈り」にと全カット

「こんな状態で放っておくわけにはいかない」と保護団体、アイドッグ・レスキュー隊はユウキくんを迷わず引き出すことに。「いったん丸刈りにしたほうが衛生的だろう」と汚れた毛をカットしました。

動物病院では目と耳が良くないという診断でしたが、重篤な持病などはなし。後ろ脚は八の字で足腰が弱いですが、たっぷりの栄養をとり相応の運動を重ねていけば元気になるという診断でした。

■再びフワフワの毛が生え始め体も元気に!

程なくすると、ユウキくんの体にフワフワのきれいな毛が生え始め、さらに経過すると、シーズーらしい本来の姿になりました。

そして、前述の診断通り、この頃になるとふらつくことなく歩けるようになり、散歩などではシャキシャキと機敏に歩けるようになりました。

■ユウキくんがあちこちでおしっこする理由は…

元いた環境がどんなところだったかは分かりませんが、ユウキくんは他のワンコには興味なし。積極的にコミュニケーションを取ることはありませんが、攻撃することもなく、ユウキくんにとって「他のワンコは視界に入っていない」ようです。

一方、そこら中でおしっこをする癖があり、あちこちに「ここは、僕の居場所だぞ」とマーキングしているようにも映ります。憶測ですが、「二度と元いた環境に戻りたくない」「ずっと、ボランティアさんの家にいたい」とユウキくんが主張しているように見え、切ない気持ちになります。

■保護から1年でとびきりの笑顔を見せてくれるようになった

ユウキくんが保護されてから1年が経過しました。

ご縁がないままですが、団体では慌てずに「ユウキくんの本当の家族」とマッチングすべく、里親募集を続けています。

保護から1年。何よりうれしいのが、ボランティアさんの世話を受け、とびきりの笑顔を見せてくれるようになったこと。この笑顔なら、必ず「福」を呼び込んでくれるよね。近い将来、ユウキくんが幸せな第二の犬生を歩むことを願うばかりです。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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