これは若い頃の沢田研二…あの伝説のバンド!? ふらり入った居酒屋で見つけたお宝ポスター「よくぞ残ってた」
伝説のバンドのお宝ポスターが発見され大きな話題になっている。
「この前行った居酒屋で、文化財級のポスター。よく残ったな。」とX上で件のポスターを紹介したのは仏像文化財修復工房代表の松岡誠一さん(@mokujiki2)。
「熱い心に、冷たい日本酒」というコピーとともに写真に写るのは冷酒のグラスを持った5人の男性たち。彼らの名はザ・タイガース。今も歌手としてレジェンド級の人気を誇る沢田研二さんや名俳優として知られる岸部一徳さんが所属し、1960年代のグループサウンズブームの頂点に立ったバンドだ。
このポスターは再結成していた1982年に日本酒造組合中央会の「夏の日本酒キャンベーン」の一環で制作されたもので、これだけきれいな状態で見つけることは稀だ。松岡さんに話を聞いた。
ーーどこで発見したのですか?
松岡:新潟県長岡市のとある居酒屋です。トイレ前の物入れのドアに貼られていました。
ーーポスターをご覧になって。
松岡:文化財保存を生業にしていて、能登での国の事業の文化財レスキューにも参加させていただいている身では、何が文化財かということにも興味を持っており、こういうものも大事な文化財だと再確認しました。また、ポスターの保存状態の良さにも驚きました。今回、多くの方の興味をひいて驚いています。タイガースの方々に思い出を持っていらっしゃるかたが、非常に多いということでしょう。私自身は1971年の生まれの52歳。タイガースの活動時期は体験していませんが、再結成後の『色つきの女でいてくれよ』(1982年)のサビは歌えます。沢田研二さんや、岸部一徳さん、岸部シローさんは分かりますが、お二方は分かりませんでした。
ーー大きな反響がありましたね。
松岡:沢田研二さんはソロ活動の歌で、岸部一徳さんは『相棒』の官房長や『ドクターX』で、岸部シローさんはワイドショーや『西遊記』の沙悟浄役で活躍を見ていたので、酔っ払いながらも「おお!」と思って写真を撮ってしまいました。多くの皆さんの懐かしい記憶を呼び覚ましたのなら、これこそ文化財なのかもしれませんね。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「母の大好きなタイガースです これわかる人、同年代にいないんですよね」
「多分『色付きの女でいてくれよ』がヒットした頃ですね」
「ジュリーも一徳さんも四郎ちゃんも若い」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんはこのポスターをご覧になったことはあるだろうか?
なお今回の話題を提供してくれた松岡さんは仏像文化財修復工房を通し、「文化財としての仏像の修復方法と倫理」を理念とした歴史的価値を損なわない仏像、神像の修復活動を行っている。SNSやホームページ上で関係するさまざまな情報を発信しているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)