約7割の女性「面接で仕事と無関係な質問」された経験 「結婚・出産」より多かった質問とは?
みなさんは面接で採用試験に落ちたことはありますか。株式会社キャリアデザインセンター(東京都港区)が運営する女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』が実施した「面接で経験したこと」についての調査によると、転職活動で面接を受けた人のうち、約9割が「面接に落ちた経験がある」ことが分かりました。他方で、「面接で仕事と無関係な質問」をされたことがある人が約7割にのぼったそうです。
調査は、同サイト会員の働く女性405人を対象として、2024年8月にインターネットで実施されました。
調査の結果、転職活動で「面接を受けたことがある」と答えた人は全体の83.2%。そのうち、91.4%の人が「面接に落ちたことがある」と回答しました。
「面接に落ちたことがある」と回答した人に、「落ちた理由としてどんなことが考えられますか」と尋ねたところ、「スキル不足」(45.0%)や「社風と合わなかった」(41.9%)など、企業の求める人材像とのミスマッチが原因と捉えている人が多いことがわかりました。
そのほか、「企業・業界研究不足」(37.7%)、「自己分析不足」(36.7%)、「想定問答の準備不足」(31.6%)などもそれぞれ3割以上の人が挙げており、準備不足が理由だったと感じている人も多くいる結果となりました。
また、不通過の連絡が来る前に「落ちたかも」と思った時は、「会話が弾まなかった」(43.8%)、「面接官の態度・表情がよくなかった」(36.1%)、「緊張してうまく話せなかった」(34.8%)といった回答が上位に挙がり、面接中に手応えを感じられなかったケースが多いようです。
他方、約7割の人が「面接で仕事と関係ない質問をされたことがある」と回答。具体的には「趣味」(40.4%)、「結婚・出産」(37.4%)、「親・家族」(30.3%)などが上位に挙げられました。また、「その他」(5.9%)の回答としては、「お酒が飲めるか」「自分を動物に例えると何か」「血液型」「持病について」などがありました。
そこで、「仕事と関係のない質問をされてどう思いましたか」と尋ねたところ、「どう答えるべきか迷った」(34.2%)、「不信感を覚えた」(26.1%)、「志望度が下がった」(17.9%)といった回答が挙がった一方で、「とくに何とも思わない」(25.6%)や「話がはずんだ」(15.8%)という意見もみられました。
コメントでは、「酒が飲めるかとか、上司に付き合えるかとか聞かれ、今時こんな質問するなんて古い体質の企業だと理解した」「その方(企業)の女性に対しての価値観がわかった」「入社後も詮索が続くのではないかと思った」などの声が寄せられ、質問の内容や仕事と無関係な質問をする企業姿勢を通じて、求職者側も企業の価値観やカルチャーを判断していることがうかがえました。
次に、「面接に落ちた時の気持ち」を聞いたところ、「縁がなかったと気にしなかった」(47.8%)や「合わないと思ったので、落ちてよかった」(31.8%)といった結果を引きずらない意見が多くみられた一方で、「ショックを受けた」(35.6%)、「人格を否定された気分になった」(22.3%)など落ち込んでしまった人もみられました。
最後に、「面接前にやっておけばよかったと後悔したこと」を教えてもらったところ、「企業研究」(57.6%)、「自己分析」(51.3%)、「想定問答の準備」(47.5%)といった回答が上位に挙げられたそうです。
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【出典】
▽女の転職type/第93回面接、落ちたことある?面接で経験したことについて聞いてみました。