「これ何円?」外国人にとって5円玉が謎の硬貨に…その理由とは「意外な盲点」「灯台下暗しですね」
新型コロナウイルスの沈静化を受け、訪日外国人の数はふたたび大きな伸びを見せている。そんな中、SNS上で話題になっているのがこんな投稿。
「外国人観光客から今まで受けた質問で、意外に多かったもの:『これは何円?』」
そう、現行の硬貨の中で唯一アラビア数字の書かれていない五円硬貨が、外国人にとって謎の硬貨になっているというのだ。
漢字もアラビア数字もアルファベットも読み書きする日本人にとって灯台下暗しなこの事実。
投稿者のラテン語さん(@latina_sama)にお話を聞いた。
--この事実に気付いた時は。
ラテン語:外国人に金額を質問されるまで私は5円玉に漢数字しかないことに気付きませんでした。外国人の目線から日常の意外な点に気付かされることもあるのだと思いました。
--大きな反響がありました。
ラテン語:デザインを変えるべきと変えないべきという意見が両方ありました。私は5円玉全体のデザインは好きですが、より多くの人が金額が分かるようにどこかに小さくでも「5」の文字を入れてもいいのではと思いました。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「確かにアラビア数字ないwwでもデザインがマジで神がかってるからこのままでいて欲しい。」
「これはよく聞かれますよね。5円はご縁という意味があるから、縁起がいいんですよって教えてあげるとめっちゃ喜んでくれますよね。」
「日本の五円玉は、海外ではズボンの折り返し襟の重りとして重宝されている。高級紳士服店などでも、使われていたそうだ。だから、アラビア数字表記が無いせいもあり、これを日本の貨幣だと知る人は、外国人では少数派だろうね。笑」
など数々のコメントが寄せられた今回の投稿。五円硬貨に描かれた稲穂、水面、歯車、双葉はそれぞれ、農業、水産業、工業、林業、民主主義に向かって伸びゆく日本を表しているそうでデザインへの愛着、評価は根強いものがある。はたして今後、五円硬貨がデザイン変更されることはあるだろうか。
なお今回の話題を提供してくれたラテン語さんは今年1月に著書『世界はラテン語でできている』(SB新書)を発売。
歴史、政治、宗教、科学などあらゆる方面にひそむラテン語について楽しく知識を深められる内容で、現在までに5万部を越えるヒットを記録しているそうだ。巻末では『テルマエ・ロマエ』(集英社)作者として知られるヤマザキマリとラテン語さんの対談も。ご興味ある方はぜひ手に取っていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)