ぬいぐるみのようなプードルの兄弟 2匹それぞれ別々の家庭へ→クルマで5分の“ご近所さん” これからも会えるかな
生後3カ月ほどのプードル兄弟のライくんとラックくん。2024年7月、保護団体・restartdog LIENにやってきたワンコです。
顔もモフモフの毛並みもそっくり。まるでぬいぐるみのようにかわいい2匹です。
■落ち着きある兄と好奇心旺盛でヤンチャな弟
2匹は保護後、団体提携の預かりボランティアさんの家でお世話を受けることに。そこでわかった2匹の性格はお兄ちゃんのライくんのほうがおっとりしていて冷静沈着。弟のラックくんは好奇心旺盛で、どんなことにも果敢に挑戦するタイプ。
ラックくんは遊びが過ぎてこの家にいる他のワンコに過剰に甘えたり、家の中にあるハウスをガリガリしてしまうことも。子犬特有のヤンチャな様子もかわいいですが、そんな場面ではライくんがお兄ちゃんらしく優しく諭すことも。
その度に「お兄ちゃん、僕がやったこと、なんでダメなの?」と悪気なくキョトン顔を浮かべるラックくんですが、見た目そっくりでも性格はまるで違うのでした。
■ほぼ同時期に兄弟それぞれに「迎え入れたい」の申し出が
2匹は団体関係者の間ですぐに人気者となりました。預かりボランティアさんは日々お世話と家庭犬としてのトレーニングをしていきました。
そして、保護からわずか2週間ほどでライくん、ラックくんそれぞれに「家族として迎え入れたい」という里親希望者さんからの申し出がありました。
別々の里親希望者さんで、まずはライくんからトライアル。いつも落ち着いているライくんは新しい家でも動じることなくお利口さんに過ごし、後に正式に譲渡されることになりました。
ちょっと心配なのがラックくん。前述の通り、少々ヤンチャな一面があり、お兄ちゃんのライくんと離ればなれでの新しい家での生活、馴染んでくれるのでしょうか。
里親希望者さんの家に迎えられたラックくんは、まずこの家のお子さんに全身で飛びつきご挨拶。
そして、「僕ここで寝るんですか?」とうれしそうにベッドに寝転び、気づけばベッドからはみ出ながらグースカと熟睡。全く問題なく、ラックくんも正式に譲渡されることになりました。
■それぞれの家は偶然にも車で5分ほどの距離
2匹はほぼ同時期に、それぞれの「ずっとの家族」の元へと旅立って行きました。そしてライくんの里親さんとラックくんの里親さんの家はなんと5分ほどの距離。以降もライくんとラックくんは、頻繁に会うことができそうです。
これからの長い犬生でどんなふうに成長してくれるのでしょうか。2匹の里親さんは幸せな未来を思い浮かべて目を細めました。
(まいどなニュース特約・松田 義人)