お客様が帰った後…テーブルの下に隠された皿が! バイト先の「回転寿司店」で発覚した「食い逃げ」の手口 再来店したグループに店側は…
お手頃な値段でお寿司が楽しめる回転寿司ですが、SNSなどでは食い逃げの現場に遭遇したことがあるとの投稿も見られます。回転寿司店でアルバイトをしていたMさんは、実際にそうした場面に出くわしたことがあるそうです。話を聞きました。
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私がアルバイトしていた回転寿司店では、いわゆる「食い逃げ」被害がありました。
食い逃げがあった日は平日の夕方です。私は、お客様が帰った後の席でまだ食べた後のお皿などが片付けられていないところを見つけ、いつも通りに片付けをしていました。すると片付けの最中、足元に何かが当たるのを感じたのでテーブルの下を覗き込んでみると、食べ終わった後の皿が13枚も重ねられて置いてあったのです。
私は「もしかしてこの13枚はお会計に入っていないかも」と思い、すぐに店長に報告しました。その後店長がお会計情報を確認したところ、テーブルの下に隠されていた13枚分の代金は支払われていないことが分かりました。
ースタッフがテーブルでお皿を数える時には、気が付かなかったのでしょうか?
スタッフはテーブルの上しか確認しませんし、まさかこんなことをするお客様がいるとは誰も予想していませんでした。また他のスタッフの話や監視カメラの映像から、この食い逃げをしたのは4人組の若い男性グループだということまでは分かりました。
ー「食い逃げ」は犯罪ですが、警察には届け出なかったのですか?
この時は、13枚分の代金というとそこまで大金ではないため、一旦様子を見ることになりました。もし食い逃げがまた発生するようなら、同じ人の犯行の可能性が高いので警察に相談しなければいけないと店長は言っていました。
ーその後、何か進展はありましたか?
実はそのグループが1カ月後にまたお店に来ました。スタッフ内でグループの特徴を共有していたので、来店時にすぐ気付いて店長に報告しました。監視カメラで見ていると食べた皿をテーブルの下で受け渡ししていて、奥に座っている人が足元に置いているようでした。会計の際にすぐに片付けをおこない、テーブルの下に皿があることを確認して引き留めました。
ー相手はどのような反応でしたか?
顔を見合わせて慌てた表情をしていました。ただ前回の時に警察へ届け出ていたわけではないことや、相手が学生だったこともあり、「払い忘れたお皿がありますので会計をお願いします」と伝え、食べた分の代金を支払ってもらいました。これ以降は食い逃げ事件が発生していません。
ー再発防止策などはありますか?
この事件を経て「お客様が少ない時でもすぐにお皿を片付ける」というルールを徹底することにしました。この対策によって食い逃げの防止だけでなく、忘れ物の対応などもすぐできるようになり、より良いサービスが提供できるようになったと思っています。
(まいどなニュース特約・長澤 芳子)