「時間・お金を自由に使いたい」「相手に気を遣いたくない」…願望はあるけど、結婚には消極的な人多く

近年、未婚化が加速し、生涯未婚率も上昇していますが、独身男女で結婚願望のある人はどのくらいいるのでしょうか。株式会社アイベック(福岡市中央区)が、同社が運営する出会い・恋愛マッチングアプリサービス『ハッピーメール』にて実施した「結婚や婚活」に関する調査によると、約7割に「結婚願望」があることがわかりました。その一方で、実際に婚活している人は約4割にとどまったそうです。

調査は、全国の独身男女各100人ずつ、計200人を対象として、2024年7月にインターネットで実施されました。

国立社会保障・人口問題研究所の統計によると、「生涯未婚率」は2020年時点で男性は28.25%、女性は17.81%となり、50年前の1970年代と比べると、男性は26.55ポイント、女性は14.48ポイント上昇しており、年々増加傾向にあることがわかりました。

また、厚生労働省「2023年(令和5年)版厚生労働白書」によると、2020年の「未婚率」は、男女ともに20代前半は9割程度、20代後半は7割程度であるものの、男性は30代前半になると半数程度に減少し、30代後半には4割を割り込んでいる一方、女性では30代前半で約4割まで減少しており、30代後半になると3割を切っていることから、男女ともに三十路を越えたあたりから未婚率が下がり、その後は緩やかに低下していく傾向がみられました。

そこで、独身男女各100人に「結婚したいと思いますか」と尋ねたところ、「はい」と回答した男性は69人、女性は70人となり、生涯未婚率は年々増加しているものの、約7割の人が結婚に意欲的であることがわかりました。

「結婚したいと思う」と答えた男女に「結婚したい年齢」を聞いたところ、男性は「30~34歳」(34人)が最も多く、次いで「40~45歳」(18人)、「34~39歳」(16人)が続いた一方、女性では「30~34歳」(31人)が最多となったほか、「34~39歳」(13人)、「25~29歳」(11人)などが挙げられました。

他方、「結婚をしたくない」と答えた男性31人と女性30人に「結婚をしたくない理由」を複数回答可で教えてもらったところ、「時間を自由に使いたいから」(男性39人、女性44人)、「お金を自由に使いたいから」(同39人、同29人)、「相手に気を遣いたくないから」(同30人、同39人)などが上位に挙がり、時間の不自由さをデメリットと感じる男性に対して、女性は人間関係で苦労するのが嫌で結婚をしたくない様子がうかがえました。

次に、「婚活」について全回答者に聞いたところ、「婚活をしている」と回答した男性は44人、女性は41人となり、結婚願望があっても実際に行動していない人が多いことが見て取れました。

さらに、「婚活をしている」答えた男女に「婚活の方法」を尋ねたところ、男女いずれも「マッチングアプリ」(男性27人、女性18人)が1位となりました。

次点以降も順位に違いはあるものの、男女ともに「婚活パーティー」(同19人、同7人)、「友人の紹介」(同12人、同16人)が上位に挙がりました。

最後に、「結婚相手に求める条件」を教えてもらったところ、男女ともに1位「人柄」(男性35人、女性47人)、2位「価値観の一致」(同27人、同35人)となり、内面を重視している人が多いことがわかりました。

3位以降は、男性が「相手の容姿」(17人)、女性は「経済力」(32人)、4位は男性が「家庭的かどうか」(13人)、女性は「年齢」(12人)と男女で異なる結果となりました。

関連ニュース

ライフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス