「選択的夫婦別姓を選びたい」が8割→うち9割が「結婚の意思決定に影響する」

結婚後もそれぞれ結婚前の姓を名乗ることを認める「選択的夫婦別姓」が注目されています。株式会社トキハナ(東京都港区)が実施した調査によると、20~30代の既婚者および婚約者の約8割が「選択的夫婦別姓制度が導入された場合、選択的夫婦別姓を選びたい」と回答しました。また、そのうちの9割以上が、選択的夫婦別姓は「結婚の意思決定に影響する」と回答したそうです。

調査は、全国の20~30代の既婚および結婚式を実施予定の男女323人を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。

はじめに、「選択的夫婦別姓が導入された場合、選択的夫婦別姓を選びたいですか」と尋ねたところ、全体の77.4%が「選択的夫婦別姓を選びたい」と回答しました。

また、「選択的夫婦別姓を選択したい」と回答した230人のうち、98.2%が「選択的夫婦別姓を選択できる場合、結婚の意思決定に影響する」と回答、96.4%が「選択的夫婦別姓が結婚式を挙げる意向に影響する」と回答しています。

続けて、「選択的夫婦別姓を前提にした結婚式のセレモニーに興味はありますか」と尋ねたところ、85.8%が「興味がある」と回答。

具体的には、お互いが両家の家族とともに入場し、新しい家族の始まりを祝福する「挙式入場」や「姓にちなんだシンボルを刻印したアイテムの交換」など、全ての項目において過半数以上が賛成と回答しており、従来の形式に縛られない、より柔軟で個性的なスタイルが期待されていることがうかがえました。

また、「選択的夫婦別姓による結婚式の変化に対してどう思いますか」という質問には94.7%が「賛成」と回答しています。

さらに、「選択的夫婦別姓によって生じる結婚式の変化」としては、「より自由で個性的なものになる」といった意見が挙がった一方で「家族やゲストに混乱を招く」といった声も寄せられています。

最後に、「選択的夫婦別姓を反映させたセレモニーを行う場合、周囲の反応は気になりますか」と尋ねたところ、92.3%が「気になる」と回答。この結果について同社は、「こうした心理的なハードルを下げることが、今後このスタイルの結婚式を広く普及させるための鍵となるでしょう。業界としては、選択的夫婦別姓を前提にした結婚式の新たな価値を提案し、夫婦が自身のスタイルを自由に表現できる環境を平等に整えることが重要です」とコメントしています。

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