在留外国人がカラオケで歌う「日本の歌」ランキング 3位『上を向いて歩こう』、2位『ドライフラワー』

日本在住の外国人が、カラオケでよく歌う「日本の歌」はどの歌なのでしょうか。株式会社YOLO JAPAN(大阪市浪速区)が、このほど発表した「外国人が選ぶ日本の歌人気ランキング」によると、1999年にリリースされた宇多田ヒカルさんの名曲『First Love』が1位となりました。

調査は、世界62カ国369人の日本在住外国人(同社会員)を対象として、2024年3月~5月の期間にインターネットで実施されました。そのほかの結果は以下の通りです。

▽外国人が選ぶ日本の歌人気ランキング

【1位:First Love/宇多田ヒカル】

1999年にリリースされ、20年以上経った現在も人気を誇る名曲です。外国人に人気な理由として、2022年にNetflixで配信されたドラマシリーズ「First Love 初恋」の影響が挙げられます。配信後、SNS上で高評価を受け、一時期はNetflixの世界ランキングでトップ10入りを果たすほど世界各地で話題となりました。

【2位:ドライフラワー/優里】

2020年にリリースされた曲で、2021年にはソロ歌手として史上最速となるストリーミングでの累計再生数5億回超えを達成しました。外国人の間で流行っている理由としては、優里が自ら英語でカバーしたことが大きく影響しています。

【3位:上を向いて歩こう/坂本九】

1961年にリリースされて以降、60年以上経った現在も幅広い世代に認知されている不朽の名曲です。英語圏では「Sukiyaki」というタイトルでリリースされており、1963年にはアメリカのビルボードでアジア人歌手として史上初となる1位を獲得。これは2020年に韓国のアイドルグループであるBTSの『Dynamite』が1位を記録するまで、アジア人歌手として1位を獲得した唯一のアーティストでした。これまで、世界約70カ国で1300万枚以上を売り上げています。

【4位:ウィーアー!/きただにひろし】

1999年にリリースされた曲で、世界的人気アニメの『ONE PIECE』のオープニングテーマとして絶大な人気を誇る曲です。『ONE PIECE』は、ギネス世界記録に「世界で最も広く出版されている単一の著者によるコミックシリーズ」として記録されており、その存在は広く認識されています。

【5位:真夜中のドア~Stay With Me/松原みき】

1979年リリース。外国人に人気な理由として、2020年に海外で再ヒットしたことが挙げられます。再ヒットした要因は、1980年代から90年代の日本のシティポップが海外で人気となったことに加え、Night Tempoが「昭和グルーヴ」シリーズを始動したことがきっかけで火がつき、2020年にはSpotifyのグローバルバイラルチャートで18日連続1位になりました。

ちなみに、外国人がカラオケで歌う「音楽ジャンル」としては、POP(23.9%)が最も高い人気を集めています。一方で、アニメ(12.1%)やロック(11.9%)、J-POP(11.7%)などの日本の音楽も幅広く歌われており、特にアニメとJ-POPが上位にランクインしている点から、日本の音楽が海外で広く受け入れられていることがうかがえました。

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