仕事でストレスは、低すぎる給与や賞与? やりがいを感じる瞬間、20代と50代で大きな差が…
チューリッヒ生命保険株式会社(東京都中野区)は、このほど「第7回ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」の結果を発表しました。同調査によると、勤務先でのストレス要因は「給与・賞与(金銭面)」が 4回連続1位となりました。一方、仕事のやりがいについては、20代が「給与・賞与」だったのに対して、50代では「感謝されること」が最多となり、年代によっては異なることがわかりました。
調査は、全国の20~59歳の有職者1000人(各年代男女125人ずつ)を対象として、2024年8月にインターネットで実施されました。
まず、「普段、仕事上で最もストレスを感じる要因」について聞いたところ、「給与・賞与(金銭面)」(21.7%)が最も多く、次いで「仕事内容」(17.8%)、「上司・部下以外の社内の人間関係」(15.4%)、「上司との関係」(13.6%)が続きました。
なお、過去調査と比較しても、TOP5の回答が同じことから、特に経済面でのストレスが近年の悩みとして大きいことがうかがえます。
また、ストレスにより「精神面の不調や不安を感じることがある」と答えた人は全体の46.1%。「精神面の不調や不安を感じる理由」としては、「職場での人間関係によるストレス」(45.8%)、「経済面の不安によるストレス」(38.4%)、「仕事の負担感によるストレス」(38.2%)といった回答が上位に並びました。
他方、「仕事をする上で、最もやりがいを感じる場面」としては、「給与・賞与をもらったとき」(23.1%)や「感謝をされたとき」(16.4%)が上位に挙がりました。
これを年代別に見ると、20代は「給与・賞与をもらったとき」(55.2%)が最も多くなったのに対して、50代では「感謝をされたとき」(40.0%)となり、年代によって仕事のやりがいが異なることが明らかになりました。
次に、職場において「実際に身の回りで見聞きしたことがあるハラスメント」を尋ねたところ、「パワハラ」(39%)、「セクハラ」(27.9%)、「モラハラ」(18.6%)がTOP3となり、「実際に受けたことがあるハラスメント」でも、「パワハラ」(23.7%)、「セクハラ」(9.5%)、「モラハラ」(8.9%)と、身の回りで見聞きしたことがあるハラスメントと同様の結果となりました。
男女別に「実際に受けたことがあるハラスメント」を見ると、「パワハラ」(男性19.4%、女性19.7%)は男女ともに同程度となった一方、「セクハラ」(同12.2%、同15.6%)は女性が3.4ポイント多く、「アルハラ」(同6.4%、同3.9%)と「ロジハラ」(同2.9%、同1.0%)では男性のほうが女性よりも多く受けていることがわかりました。
また、ハラスメントを見聞きした/ハラスメントを受けた後の対処」については、いずれも「何もできなかった」(見聞きした後の対処58.7%、受けた後の対処48.5%)が最多となり、多くの人がハラスメントに対してどのように対応してよいのか分からず、行動に移すことは難しい現状がうかがえました。