「怖すぎる!京都のハロウィン」練り歩く妖怪たちに震撼 「本物が混じっているのでは」…実はあちこちで?

「京都のハロウィンは怖すぎる」

京都の夜の街を行列をなして練り歩く妖怪たちの写真がX(旧Twitter)で話題になりました。

投稿したのは、写真家の稲田大樹さん(@usalica)。稲田さんが撮影した4枚の写真は、2022年から今年にかけて京都市内で開催されたイベント「百鬼夜行(ひゃっきやこう)」(※)の様子です。過去にこのイベントの動画をYouTubeに公開したところ、まるで「和風ハロウィン」「日本のハロウィン」などとコメントが寄せられたとか。

確かに夜に仮装して楽しむアイルランド発祥のハロウィンに似ていますが…京都の街を練り歩く妖怪たちは“リアル感”にあふれ、出くわしたら少し背筋が凍るかも? そんな投稿に興味津々の人たちが続出。たくさんのコメントが寄せられています。

※百鬼夜行:さまざまな妖怪が夜に列をなして徘徊すること。平安時代の京都の夜を無数の妖怪たちが練り歩いたという説話がある。

■「京都だけに『本物』が混じってるのでは?」

「これはクオリティが高く楽しそう」

「幻想的・・・と心では思ってても、たまたま通りがかって発見したらたぶん漏らすわ」

「百鬼夜行やん 安倍晴明呼ぼう!」

「渋谷よりは京都の方がいいね京都らしい」

「リアル百鬼夜行見たい!」

「京都だけに『本物』が混じってるのでは?」

多くの人たちをくぎ付けにした京都の「百鬼夜行」。どんなイベントなのでしょうか? 稲田さんに聞きました。

■「ハロウィン」ではなく「百鬼夜行」 妖怪造形家が主催のイベント

--京都の夜の街を行列をなして“妖怪”に扮した人たちが練り歩く「百鬼夜行」の写真が話題になりました。「京都のハロウィン」とのことですが…。

「京都のハロウィンと書きましたが、厳密にはハロウィンである10月31日に開催されているイベントではありません。もともとは妖怪伝説の残る大将軍商店街(京都市上京区)の『一条妖怪ストリート』で、一条百鬼夜行が毎年10月中旬頃に開催されていたそうですが、コロナ禍となり一時的にイベントが休止していました」

--イベントの主催は。

「『妖怪藝術団体 百妖箱』の代表である妖怪造形家の河野隼也さんです。22年の10月、3年ぶりに一条妖怪ストリートが復活。さらに24年の今年は9月から12月まで、太秦映画村(京都市右京区)で妖怪イベント『怪々yokai祭』が開催され、うずまさ百鬼夜行や怪々YOKAIアート展などが行われています」

■10月26日、太秦映画村で総勢100体規模の妖怪が練り歩く

--投稿した4枚の写真は。

「1枚目は2024年4月20日の『一条百鬼夜行』、2枚目が23年11月4日の『伏見百鬼夜行』です。また3枚目は最近9月14日に撮影した太秦映画村の『太秦大百鬼夜行』で、最後の4枚目は3年ぶりに復活した22年10月15日の『一条百鬼夜行』になります」

--いずれもリアル感あふれる妖怪に扮した姿に驚きです。本物が混じっていそう…まさに「京都のハロウィン」ですね。

「以前、一条百鬼夜行を私が撮影した写真をツイッター、動画をyoutubeにあげたところ『和風ハロウィン』『日本のハロウィン』などたくさんのコメント、反響をいただきました。ハロウィン当日ではありませんが、今月26日には太秦映画村で『うずまさ大百鬼夜行』が行われます。ぜひ足を運んでください」

太秦映画村での妖怪イベント「怪々yokai祭」は2024年9月14日から12月8日まで開催中。26日の「うずまさ大百鬼夜行」は、村内を「15:45」「19:30」の2回、総勢100体規模(一般客も仮装して参加したり、狐のお面をつけたりして参加可能)の妖怪が行列をなして歩きます。参加希望者は「怪々yokai祭」のホームページから申し込めます。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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