女性の4人に1人が、1カ月の間に「半月以上」不調を感じている 悩みの度合いが多いのはどんな症状?
ユニ・チャーム株式会社(愛媛県四国中央市)は、このほど「女性の不調」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、女性の4人に1人が、1カ月の間に「半月以上」不調を感じていることがわかりました。また、悩みの度合いが多い不調の症状については、「小さいことでイライラする」や「疲れやすい・だるい」など多岐にわたることもわかったそうです。
調査は、不調を感じたことのある全国の15~49歳の女性724人を対象として、2024年8月にインターネットで実施されました。
はじめに、1カ月間(1生理周期)のうち、「不調を感じる時期」を7日ごとに区切って調査したところ、4人に1人の女性が「2週間以上」にわたって不調を感じていることがわかりました。
また、「不調は毎月同じタイミングで定期的に起こっていますか」という質問には、「毎月同じタイミングで定期的にあるものと不定期に起こるものの両方がある」が33.8%、「不定期に起こっている」が46.1%という結果となり、約8割の女性が不定期的な不調を経験していることがわかりました。
さらに、普段の生活の中で感じる不調について、症状別に「悩みの度合い」を教えてもらったところ、ほとんどの症状で悩みを抱えている人が8割を超えていることが判明。
特に「小さいことでイライラする」(88.5%)、「急に気分が落ち込む・気分の浮き沈みが激しい」(89.4%)、「疲れやすい・だるい」(88.8%)などのほか、「生理痛」(76.6%)や「PMS」(89.0%)といった女性特有の不調に多くの女性が悩んでいることが見て取れました。
また、一番気になる不調の症状が現れた時、約9割の女性が「普段よりもパフォーマンスが低下する」と回答しています。
そこで、普段生活している中で感じる「不調の要因を知っていますか」と聞いたところ、約7割の女性が「わからない」(まったくわからない32.6%、なんとなく思い当たるが、よくわからない40.7%)と回答しており、多くの女性がその要因を把握していないことが判明しました。
さらに、「不調への対策」について尋ねたところ、事前の対策では79.9%、事後の対策でも61.8%の女性が「対策できていない」と回答。
不調に対して、「事前に対策を行っていない理由」としては、「どう対策すればよいかわからない」(49.7%)が最多となったほか、「いつ不調が起きるかわからない」(37.4%)、「不調が起きるのは仕方がない(諦めている)」(33.8%)といった意見が上位に挙がり、多くの女性が不調の改善に向き合えていないことがわかりました。
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このような調査結果を踏まえて、産婦人科医の高尾美穂医師は「女性の身体は、様々な要因によって体調が『ゆらぎ』ます。女性の不調は、ホルモンの乱れはもちろん、日々の生活習慣や、気圧の変動など、様々な要因が絡み合って起こるものです」と説明。
そのうえで、「不調があってもなくても、日々起きている自分自身の変化を“知る”こと、あらかじめ自分の体調を普段から把握しておくことがとても重要です。この心身の『ゆらぎ』に対し、不調の原因は何だろう?と考える習慣を持つことから始めてみてほしいと思います」とアドバイスしています。