「男が小さな子猫を蹴っていた」保護すると、足に力なくぶらぶら→下半身不随も、介護し可愛いツンデレ猫に
「男が小さな子猫を蹴っていたと聞いて走った」
男性に蹴られて下半身不随となったとみられる子猫を保護。その子猫も今年9月15日で、6歳(推定)のお誕生日を迎えました。名前はモナちゃん、黒猫の女の子です。今も下半身不随で歩けません。そんなモナちゃんを、保護主のなりりんさん(@wakatosora.yasuoka.h)がInstagramに投稿し、話題を集めました。
■「今生きていてくれてることに感謝です」
「どうして虐待できるのか本当に信じられない! 何も抵抗できないのに」
「今生きていてくれてることに感謝です そしてモナちゃんを助け、ここまで育ててくれた皆さんに感謝です」
「辛いことあっての御縁…モナちゃんのようにお家の子になれる子が、辛い思いをせずに幸せになれる国になってほしい」
「助けてくださり日々のケアを本当にありがとうございます。愛猫家として本当に嬉しくなり涙が…」
「自分より弱く小さな生き物を痛めつける人は本当に惨めだと思います」
多くの人たちが心を締めつけられたモナちゃんの生い立ち。保護時のことや現在のモナちゃんについて、なりりんさんに聞きました。
■犬の散歩中、顔見知りの男性から「小さな子猫が蹴られよった」と…現場に急行して保護
──子猫の頃、男性に蹴られているところを保護されたというモナちゃんですが…。
「朝の犬の散歩中にいつも会うおじいちゃんから『あそこでまだ小さな子猫が蹴られよったが、あげんことしよったらいかんね』と聞いたので家に犬を置いてすぐに現場に走りました。探すも見当たらず、猫の鳴き真似をしたら鳴き返してきて。捜してみると、建設中のデイサービスのデッキテラスの下にいるのを見つけました。奥の方いた上、動きも変だったのて、虫取網や棒をつなぎ合わせて引っ張りだしました。そして保護して病院へ」
──保護時のモナちゃんは。
「保護した瞬間に足に力なくぶらぶらでした。そのまま病院へ行くと先生から子猫だから少し様子を見るようにいわれて、しばらく様子を見ても変わらないので、別の病院に行くと脊髄損傷、下半身不随と言われました。先生からは蹴られた瞬間になると聞きました」
──蹴られたことが原因で下半身不随になったかもしれないのですね。おうちにお迎えした時のモナちゃんの様子をお聞かせください。
「前両足で必死に動く子猫時代のモナちゃん。ただおしっこやウンチは垂れ流し、手探りの介護が始まりました。そんな状態で子猫らしく遊んでいる姿は胸が締め付けられましたが…靴下でつくったオムツカバーにはとても怒っていましたね。またしばらくは男の人の声におびえていたので、安心するように抱っこしてました。今は朝と夜に排泄介助が必要で、膀胱を絞っておしっこを出して、お腹をマッサージしながら便をだしてます」
■保護主「動物虐待許さない」
──そんなモナちゃん…どんな猫ちゃんですか。
「モナはツンデレさんです!(笑)ナデナデしてたら突然かむし、でも私が横になって寝てたら腕枕してもらいにやってきて一緒に寝ます。高い所には登れないので、床でも過ごしやすい環境に整えてます」
──モナちゃんを6年ほど前に保護された時のことを思い出され、どう思う?
「モナはおそらく人間に蹴られて、下半身が動かなくなったようです。こうした動物虐待に罰金刑ではなく、もっと重い刑罰を与えていただきたいと思います。犬や猫だから許されるの?と思います。動物に優しい世の中になってほしいです」
モナちゃんを保護されたなりりんさんは、もともと猫が苦手だったのですが、ご縁があって1匹の子猫を保護することに。その時に猫のかわいさを知りお世話をしたことからお外の猫に目が行くようになり保護活動やTNR活動を始めたとのこと。常日頃、過酷な環境で生きる猫が増えないように、さらに猫と人が共生できる町づくりができるようにしたいと思っているといいます。猫の避妊去勢手術の大切さをTNR活動を通じて、今後もSNSなどを通じてアナウンスしていくそうです。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)