体重わずか420グラムだった子猫を救いたい 献身的なケアで、元気に成長…今では飼い主にべったりな甘えん坊に変身
つなくんと飼い主の保護猫つなの日常(@tsunacha27)さんの出会いは、X(旧Twitter)で目にした一つの投稿から始まりました。
「子猫の里親を探している」という内容の投稿に、心が引き寄せられた飼い主さんは、その後、会いに行くことに。4匹の兄弟たちの中で、元気に走り回っていたつなくんの姿が目に留まり、「幸せにしてあげたい」という強い思いが生まれたそうです。その瞬間、つなくんを家族に迎えることが決まりました。
■大切な成長の一歩、つなくんのケアの日々
つなくんは推定生後7週間で保護され、生後2カ月の時点で飼い主さんの家に迎えられました。
そのとき、つなくんの体重はわずか420グラムしかなく、一般的な生後1カ月の子猫の体重と同じくらいだったそう。飼い主さんは「つなを我が家に迎えたとき、その小さな体がとても心配でした。とにかく元気に育ってほしい、それだけを願っていました」と、当時の不安な気持ちを振り返ります。
お迎え後、最初の課題は、つなくんの体重を増やすこと。動物病院で相談したところ、栄養不足のためミルクを与えることになりました。飼い主さんは「毎日、つなの体重を計測し、排便の回数まで細かく記録しました。とにかく成長を見守ることが大事だと感じました」と振り返ります。
その努力が実を結び、つなくんの体重は2週間後には820グラムにまで増加。飼い主さんは、「つなが無事に成長してくれるのを見て、本当に安心しました。あのときの喜びは今でも鮮明に覚えています」と話してくれました。
■すくすくと成長し、甘えん坊になったつなくん
現在、つなくんは生後3カ月半になり、体重も平均的な2キロに達しました。
飼い主さんはその成長を見守りながら、つなくんがこれからも健康で幸せな日々を過ごせるように全力でサポートしていく決意を新たにしています。
つなくんは、元気で甘えん坊な性格。夜になると、飼い主さんの顔や腕にぴったりとくっついて眠るのが好きで、飼い主さんが寝返りをうつと、すぐにまた寄り添ってくるのだそう。「いっときも離れたくないみたいで、私が動くたびにまたくっついてきます。たまに、私がベッドから落ちそうになることもあります(笑)」と教えてくれました。
つなくんの“飼い主さん愛”は、このほかにもたくさん……! お風呂やトイレのときも飼い主さんのそばにいたい様子で、常にあとをついて来るそうです。その姿がかわいらしく、飼い主さんにとっては日々の幸せの源となっています。「頭を撫でるだけで喉をグルグル鳴らして、少しでも離れると追いかけてくる姿を見ると、本当に愛おしくて仕方がありません」と飼い主さんは語ります。
■つなくんと過ごす穏やかな日々、飼い主さんが思うことは
そんなつなくんとの生活が、飼い主さんにとっても特別なものとなっているのは間違いありません。
「過酷な環境を乗り越えて、私たちの家に来てくれたこと、そして成長してくれたことに感謝しています。これからもできるだけ長く一緒に過ごして、たくさん甘えさせてあげたいです」と、つなくんとの未来に向けた思いを語ってくれました。
飼い主さんの愛情と献身的なケアによって、つなくんは幸せな日々を送り続けていくことでしょう。そして、その絆はこれからも強く結ばれ、新たな幸せな思い出が積み重ねられていくはずです。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)