自然災害に対して「不安」を感じる人は9割以上 「子ども用GPS」に高い期待を寄せる人多く
いつ、どこで起きるかわからない自然災害。特に子どもを持つ保護者にとっては、災害時に子どもの居場所を把握できることは安心材料の一つと言えるのではないでしょうか。ドリームエリア株式会社(東京都渋谷区)が実施した「自然災害への備え」についての調査によると、全国平均で9割以上が自然災害に対して「不安」を感じていることがわかりました。また、「子ども用GPS」に高い期待を寄せる保護者は9割以上に上ったそうです。
調査は、同社が展開する学校業務支援システム『マチコミ』の利用者(未就学児から大学生までの子どもがいる保護者)2万1609人を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。
調査の結果、全国平均で90%以上の人が「自然災害に対して不安を感じている」と回答し、特に「石川県」「高知県」「宮崎県」で多くなっています。
さらに、「最も不安に感じている自然災害」としては、「地震」(81%)が圧倒的多数となったほか、「大雨、土砂災害」(9%)も挙げられています。
次に、「自宅や周辺地域は、自然災害に対してどれくらい安全だと感じますか」と尋ねたところ、約4割の人が「安全」(とても安全2%、どちらかといえば安全37%)と回答しました。
同社は、「安全だと感じている場合でも、事前にハザードマップを確認したり、避難場所を把握したりすることが、万が一の際の備えとして重要」とコメントしています。
また、「子どもと被災時の待ち合わせ場所は決めていますか」という質問に対しては、「香川県」が最も多く8割の人が設定していることがわかりました。一方で、「北海道」や「東北地方」では待ち合わせ場所を設定していない家庭が多くみられました。
最後に、子どもの現在地を把握できる「子ども用GPS」について聞いたところ、「被災時に役立つと思う」と答えた人が9割以上となった一方で、「役立つと思うが、災害時に動作するか不安」と答えた人も3割弱存在し、通信インフラに対する懸念を抱いていることがうかがえる結果となりました。