社会人のメンタル不調、危険な時期はいつ? 「入社1~3年目」をはるかに超えたのは責任や業務負荷が重くなる時期
「部下がメンタル不調になった経験がある」人は約4割--そんな調査結果が株式会社MS-Japan(東京都千代田区)による「”仕事のメンタル不調”と”部下のメンタル不調のフォロー”」に関する実態調査でわかりました。では、部下のメンタル不調で最も困った点にはどのようなことがあったのでしょうか。
調査は、全国の男女319人を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。
調査の結果、仕事が原因で「メンタルを崩した経験がある」と答えた人は全体の43.9%となりました。
さらに、仕事が原因で「メンタル不調を感じたことがある時期」については、責任の増加や業務負荷の蓄積、キャリア上のプレッシャーなどを感じやすい「社会人16年目以降」(55.0%)が最も多く、次いで、社会人生活のスタート段階にあたる「社会人1~3年目」(30.0%)が続いています。
また、メンタル不調から「離職や働き方の変更をした経験がある」と答えた人は63.6%。なかでも「転職した」(32.9%)が最も高い割合を示しており、メンタル不調をきっかけに現在の職場環境を離れるものの、再び新しい職場で働くことを望んでいる人が多いことがわかりました。
続けて、「メンタル不調になった原因」を教えてもらったところ、「職場での人間関係」(61.4%)、「ハラスメント」(47.1%)、「長時間労働/業務過多」(45.7%)といった回答が上位に挙がりました。
そのほか、回答者からは「給与未払い」(その他管理部門・40代)、「不公平な業務アサイン」(内部監査・40代)、「顧客のクレーム対応」(管理部門以外の職種・40代)などの意見も寄せられています。
また、「部下がメンタル不調になった経験がある」と答えた人は39.0%。「部下がメンタル不調になった際に困った点」としては、「適切な声掛け・関わり方がわからない」(34.5%)、「人員補填・業務のカバー」(33.3%)、「適切なフォロー・業務管理がわからない」(31.0%)などが上位に挙がり、メンタル不調の部下への具体的な対応方法についての不安が大きな課題となっていることが明らかになりました。
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【出典】
▽MS-Japan調べ/【働く人319人に聞いた】従業員の“心の病”が企業の人材不足の一因に! 仕事のメンタル不調などに関する実態調査を発表