【寝具を干す場所問題】約7割が「スペースが十分にない」…単身者向け物件ではリビングに干す人も
みなさんの自宅は、寝具などの大きな洗濯物を干すスペースは十分にありますか。株式会社アンビシャス(大阪市中央区)が実施した「寝具の干し場所の確保状況」に関する調査によると、寝具を干すスペースが「十分にない」と答えた人が約7割に上ることがわかりました。また、寝具を干すスペースとしては「ベランダ・テラス」が最多となったものの、単身者向けアパートに住む約2割が「リビング・ダイニング」に干す傾向が見られたそうです。
調査は、全国のトランクルームユーザー400人(うち、関東在住33.3%)を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「寝具の干し場所が十分にはない」と答えた人は、関東で69.2%、全国で64.7%となり、特に23区外(87.0%)、23区内(85.7%)、神奈川県東部(80.0%)などで干し場所が不足していると感じている人が多くなっていることがわかりました。
「寝具の干し場所が十分にはない」と答えた割合を住居タイプ別にみると、単身者向けアパートでは「ほとんどない」「全くない」の合計が関東で54.6%、全国でも42.8%、ファミリー向けアパート(関東29.7%、全国28.6%)では約3割と、アパート住まいで特に厳しい状況が明らかとなりました。
なお、「寝具を干すスペース」としては、「ベランダ・テラス」(同74.4%、同72.5%)が最多となった一方で、単身者向けアパートでは「リビング・ダイニング」(同18.2%、同23.8%)が約2割で他の住居タイプより多く、全国の単身者向けマンションでは「空いている部屋」(23.3%)が多めとなりました。
さらに、シーツと掛け布団を広げた状態で「何人分の寝具を干せる場所がありますか」という質問に対して、住居タイプ別の平均値(※)を調べた結果、関東の単身者向けアパートでは「0.95人分」、関東のファミリー向けアパートでは「1.07人分」と、1人分の寝具をやっと干せるかどうかという状況がわかりました。
(※)「干すスペースがない」0人分・「シーツと掛け布団どちらか」0.5人分・「4人分以上」4人分として平均値を換算
次に、「衣類の洗濯物で寝具を干すスペースがより狭くなることはありますか」と尋ねたところ、約8割が「狭くなる」 (関東81.2%、全国79.0%)と回答。
住居タイプ別でみると、特に「単身者向けマンション」(関東100%、全国86.6%)や「ファミリー向けアパート」(同100%、同86.5%)で、寝具を干すスペースが狭くなると感じている人が多くなっています。
また、「梅雨時期など雨が続いて干すスペースが取れない場合の対処法」としては、「晴れる日まで待つ」(関東43.6%、全国49.5%)や「室内に干す場所を確保」(同26.3%、同23.8%)で7割以上を占めました。
しかし、もともと寝具を干す場所がない場合では、「室内干しラック」(関東47.6%、全国44.7%)を利用する人が多く、約半数を占めることがわかりました。