【拡大する推薦系選抜受験】保護者の7割弱「学校の授業だけでは不安」…必要だと思っている対策は?
昨今、推薦系選抜(学校推薦型選抜、総合型選抜など)が一般選抜と同程度にまで拡大しているといいます。学習塾『明光義塾』を全国展開する株式会社明光ネットワークジャパン(東京都新宿区)が実施した調査によると、子どもが推薦系選抜を受験する場合、7割弱の保護者が「学校の授業だけでは不安」と回答したことがわかりました。保護者は具体的にどのような不安を感じているのでしょうか。
調査は、大学進学を希望する高校1年生~3年生の子どもを持つ全国の保護者840人を対象として、2024年9月~10月の期間にインターネットで実施されました。
はじめに、「大学入試方式の認知度」について聞いたところ、「一般選抜」は95.6%、「学校推薦型選抜」は92.5%、「総合型選抜」は63.2%という結果になりました。
さらに、「推薦系選抜を知っている」と回答した保護者781人のうち、「推薦系選抜を受験する予定」は25.7%、「推薦系選抜を受験したいが、未定である」は30.0%となり、過半数が推薦系選抜の受験を予定・検討していることがわかりました。
また、「推薦系選抜のメリット」としては、「早く合格が決まる」(72.3%)、「受験勉強の負担が少ない」(48.9%)、「合格率が高い」(45.7%)などが上位に挙がっています。
次に、「推薦系選抜の受験を予定・検討している」と回答した435人に対して、子どもが推薦系選抜を受験する場合、「現在の偏差値よりも上の大学を志望しますか」と尋ねたところ、48.9%が「偏差値が上の大学」、36.8%が「偏差値が同レベルの大学」と回答しました。
また、「推薦系選抜と一般選抜に向けた入試対策を並行して行っている」と答えた保護者は29.0%、「主に推薦系選抜の対策をしている」は30.6%、「主に一般選抜の対策をしている」は17.0%となりました。
さらに、子どもが推薦系選抜を受験する場合、「学校の授業だけでは不安を感じますか」という質問には、67.8%が「不安を感じる」と回答しています。
そこで、「学校の授業だけでは不安を感じる」と回答した295人に、具体的な不安を教えてもらったところ、「小論文対策」(48.8%)、「個別の弱点対策」(41.4%)、「学科試験対策」(36.9%)といった回答が上位に並びました。
これらの調査結果を踏まえて同社は、「推薦系選抜の半数以上で必要な『学習成績の状況(評定平均値)』を上げるためには『先取りでの学習』がカギです。先取りで学習することにより、学校での勉強が復習になり、学力(模試の成績など)も向上しやすくなります」と述べています。
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【出典】
▽明光義塾調べ