「子猫を保護したのだけれど…」運命的にお迎えした姉妹猫、10年の時を経て家族の絆を大きく変えた
茶トラ猫の「マロン」ちゃんと、サビ猫の「マーブル」ちゃんは、今から10年前に飼い主のX(旧Twitter)ユーザー・いも(@l7KrQH6bY3jtOMO)さん一家に迎えられた姉妹猫です。
彼女たちが生後1カ月のとき、長男の同級生から「車庫で生まれた2匹の子猫を保護したのだけれど、引き取ってもらえないか」という連絡がきっかけでした。「どうぶつをお迎えしたい」とちょうど考えていたタイミングで、運命的な出会いが訪れたのです。
最初は1匹だけを引き取るつもりだった飼い主さん。しかし、選ぶことができないほどの愛らしさに心を奪われ、2匹一緒にお迎えすることに決めたそうです。
そうして、マロンちゃんとマーブルちゃんは新しい家族の一員となり、その日から一家の生活は一変しました。
■試練と喜び、家族に支えられた日々
2匹はとてもおてんばで、特に夜になると「大運動会」を繰り広げる元気な姉妹でした。
そんな中、飼い主さんにとって一番大変だったのは、マロンちゃんの誤飲事故。生後2カ月のとき、マスクの紐を誤って飲み込んでしまい、緊急手術をすることになりました。「かわいそうなことをしてしまった」と深く後悔した飼い主さんは、それ以来、誤飲を防ぐためにゴミ箱をフタ付きに変えたり、危険な物は外に出さないようにしたりと徹底しました。
また、マロンちゃんが8歳のときにも大きな試練が訪れました。原因不明の体調不良で入退院を繰り返し、ガリガリに痩せてしまったのです。
「食欲もなくなり、すごく心配でした」と飼い主さんは振り返ります。面会時、マロンちゃんは膝から離れようとせず、甘えてきたそうです。マロンちゃんと飼い主さんにとって辛い時期でした。
幸い、獣医さんたちの尽力により、体に合った薬が見つかり、無事に退院することができました。現在では元気を取り戻し、体調も安定しているとのこと。家族全員がマロンちゃんの回復を見守り、今では毎日元気に過ごしています。
■姉妹猫がもたらした家族の絆
マロンちゃんは少し怖がりで、神経質なところがありますが、家族が仕事から帰ると大きな声で鳴いておしゃべりしてくれるそうです。
一方、マーブルちゃんは穏やかでおっとりした性格。2年前に保護した白猫のおもちちゃんとごましおちゃんを母猫のようにお世話している姿が印象的だといいます。飼い主さんは「とても優しくて愛情深い子です」と微笑んで話してくれました。
そんなマロンちゃんとマーブルちゃんの存在が、家族に大きな影響を与えています。
飼い主さん自身は「猫の魅力にすっかり取り憑かれてしまった」と言います。初めて動物と暮らすことになったご主人も、家族にマロンちゃんとマーブルちゃんの写真を送ったり、忙しい中、病院への送迎をしたりするなど、すっかり猫との生活に馴染んでいます。
さらに、長男は県外の大学に進学したときも、マロンちゃんとマーブルちゃんに会うために度々帰省し、癒やしをもらっていたそうです。長女は現在、動物看護師を目指して勉強中で、猫たちとの出会いが家族の道を大きく変えたことは間違いありません。
■これからも、共に歩む日々
今、マロンちゃんとマーブルちゃんは10歳になり、家族にとってかけがえのない存在になりました。
飼い主さんは「時間が経つのが本当に早い」と感じており、これからも健康に気をつけながら、一緒に長く過ごせることを願っています。家には他にも2匹の猫がいて、みんなそれぞれお気に入りの場所でお昼寝をする姿を見ていると、飼い主さんは心から幸せを感じるそうです。
最後に飼い主さんは、こう語ってくれました。「マロン、マーブル、毎日癒やしをありがとう。これからもずっと一緒に過ごしていこうね」。猫たちの存在が、家族の日常を豊かにし、彼らとの絆がますます深まっていく様子が伝わってきます。
マロンちゃんとマーブルちゃんたちは、これからも家族に見守られながらにぎやかで楽しい日々を送ることでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)