駅前ロータリーの植え込みに迷い込んだ? ガリガリの猫を無事保護 たっぷり食べて元気になってくれた

JR我孫子駅南口駅前ロータリーの真ん中の植え込みの中に、2024年6月、ガリガリの猫が姿を現すようになり、移動することなく、ずっと過ごしていました。

ロータリーの植え込みに遺棄されたのか、自らたどり着いたのかわかりません。駅前ロータリーはクルマの往来が激しい場所です。万が一飛び出し、クルマにはねられる危険性もあります。また、ちゃんとエサにありつけているのかも心配です。

■駅前の喫茶店にあった団体ポスターがきっかけでスピード捕獲

この猫に気付いたのは、駅前にあるカフェの店長さんでした。何とかしてあげたいと思った際、目に入ったのが、店にあったポスターでした。地元の保護猫団体・ねこ友会のもので、以前団体関係者に頼まれ貼っていたものでした。

「そうだ。ここに連絡したら猫を捕獲し助けてもらえるんじゃないか」と思いついた店主は、後に団体に連絡。連絡を受けた団体代表と会員はわずか30分前後で現場に駆けつけ、ロータリーの植え込みの中へ。お腹をすかせていた猫は、差し出した「ちゅ~る」をすごい勢いで食べ、無事に捕獲することができたのです。

■栄養価の高いエサを食べ、元気を取り戻す日々

その後、団体がその猫を保護することとなり、動物病院で初期治療を受けた後、団体提携の預かりボランティアさんの家でしばらくお世話を受けることになりました。

このときの体重は1.96kg。預かりボランティアさんは、できるだけ栄養価の高いエサを与えるようにし、この甲斐あって猫さんは次第に元気を取り戻し、ふっくらとした体になってくれました。

まだ健康面での観察中ですが、団体関係者は、「家族」として迎えてくれる里親さんに命のバトンを渡したいと考えていると言います。

優しい人たちの思いを受け救われた猫さん。近い将来「本当の家族」の元で、さらに幸せな猫生への一歩を踏み出してくれると良いですね!

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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