【会社あるある】ゴマすり野郎とヒラメ社員は昇進する 9割超が肯定、社内政治での出世がアリだと思う理由とは?
職場において意見や提案を通すためには、いわゆる”社内政治”を行い、協力者を集める必要性が求められるケースもあるといいます。パーソルキャリア株式会社(東京都千代田区)が運営する調査機関『Job総研』による「2024年 社内政治の実態調査」によると、9割以上が「社内政治と出世は関係する」と回答したことがわかりました。では、出世に必要な力は「社内政治力」と「成果を出す力」のどちらが多くなったのでしょうか。
調査は、同社が運営する匿名相談サービス『JobQ Town(ジョブキュータウン)』を利用する全国の20~50代の社会人男女446人を対象として、2024年10月にインターネットで実施されました。
まず、「出世意欲の有無」を聞いたところ、全体の57.8%が「出世意欲がある」と答えており、「社内政治と出世は関係すると思う」と答えた人が96.6%に及びました。
さらに、69.5%の人が「職場に社内政治はある」と回答。また、「社内政治力の定義」としては、「根回しが上手い」(57.4%)、「周囲と良好な関係を築く」(54.9%)、「業務や人間関係の把握が上手」(49.6%)などが上位に挙がりました。
そこで、「社内政治ははたらきやすさに関係すると思いますか」と尋ねたところ、88.2%が「関係すると思う」と回答。さらに、「出世に必要な力」については、「成果を出す力」が53.4%、「社内政治力」が46.6%という結果になりました。
「成果を出す力」と答えた割合を年代別に見ると、「50代」(60.9%)が最多となり、次いで「30代」(52.3%)、「20代」(52.3%)、「40代」(49.9%)と続きました。
他方、役職別では、多い順に「部長クラス以上」(76.9%)、「課長クラス」(69.8%)、「一般社員」(54.8%)、「係長クラス」(47.9%)、「主任クラス」(34.8%)となっています。
次に、「社内政治への賛否」を尋ねたところ、「反対派」が58.3%と半数を超えた一方で、「社内政治の必要性」については、「必要だと思う派」が55.2%で過半数を占める結果となりました。
「社内政治は必要」と回答した246人にその理由を尋ねたところ、「上司から評価を得やすくなる」「社内の意思決定スピードが上がる」(いずれも39.8%)、「対立を防ぎ仕事が円滑になる」(37.8%)といった意見が上位に並びました。
一方、「不要」と回答した200人の理由としては、「適切な評価が行われなくなる」(63.5%)、「意識が分散し生産性が下がる」(51.5%)、「ストレスや意欲に影響する」(48.0%)などの意見が挙がりました。