着なくなったスポーツウェア回収→素材を蘇らせ… 大阪マーヴェラスも協力「誰かの役に立てば」
着なくなった衣服を回収してリサイクルする取り組みを、兵庫県が進めている。大阪市を拠点とする女子バレーボールチーム「大阪マーヴェラス」が協力し、ポリエステル素材中心のスポーツウェアを募集。11月30日と12月1日、兵庫県尼崎市で行われる公式戦の会場に回収ボックスを設置する。
資源の循環を目指す兵庫県の「スポーツウェア・リボーンプロジェクト」。神奈川県の企業「JEPLAN」がリサイクルを担い、ポリエステル素材を化学的に分解する独自の技術を活用して素材を蘇らせる。
「大阪マーヴェラス」はかつて、竹下佳江さんや大友愛さん、栗原恵さんといった有名選手が在籍した強豪チーム。2023-24年度はV1リーグで準優勝に輝いている。昨年まではチーム名が「JTマーヴェラス」だったが、地域名を前面に出した名称に変更したことから、ユニフォームやジャージを一新。西宮市にあるJTバレーボール部体育館を練習拠点にしている縁で、不要になったウェア403着を兵庫県に寄付することになった。
11月上旬の寄付には、24年度バレーボール女子日本代表登録メンバーに選ばれている主将の田中瑞稀選手(28)、林琴奈選手(24)のほか、宮部愛芽世選手(23)が立ち会った。田中主将は「ユニフォームは実際に試合で使ったものなので、苦労したことなど思い出が詰まっている。新たに生まれ変わって誰かの役に立つことができればうれしく思います」と話した。
また、今シーズンは10月中旬に開幕。「誰が出場しても勝てるチームを目指して練習してきている。お世話になっている兵庫だけでなく、チーム名に大阪を入れてもらったので、地域の方に応援されるチームになりたいと思っています」と意気込んだ。
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回収ボックスを設置する公式戦は、11月30日、12月1日の岡山シーガルズ戦。場所は尼崎市のベイコム総合体育館で、午前11時~午後3時ごろまで。ウェアを提供してくれた人には記念品を先着250人にプレゼントとする。
(まいどなニュース・山脇 未菜美)