他の猫を受け入れない先住猫 「シャー!」と威嚇も数日後態度が激変! 毛づくろいする仲良しペアに
高知県内のあるお家で、2匹仲良く暮らすメス猫のテンちゃんとオス猫のモンくん。本当のきょうだいのように仲良しで、朝起きたテンちゃんがモンくんをグルーミング。それを受け、目をうっとりさせて気持ち良さそうなモンくんは、今度はお礼にとテンちゃんを遊びに誘い、2匹はいつも一緒にじゃれ合い、走り回ったりして、元気いっぱい明るく過ごしています。
■人間から意図的に遺棄された猫だった
こんなに仲良しの2匹ですが、このお家で同時に飼われたわけではなく、まずテンちゃんが飼われ、後からモンくんがやってきました。
モンくんは生まれて間もない頃、遺棄されました。心ある人たちの連携で救われ、しばらくの間、高知県の愛護団体・アニマルサポート高知家がお世話をしていました
■先住猫のパートナー探しに苦慮した里親希望者さん
里親さんは以前にも「テンちゃんのパートナーを」と別の保護猫を迎えようとした時期がありました。実際にある保護猫のトライアルにも挑戦しましたが、このときはテンちゃんの強い抵抗を受けて断念。
「テンちゃんには1匹のほうが合っているのかな」と考えた里親さんでしたが、どうしても諦められず、もう一度だけテンちゃんのパートナーを探すことに。そこで、アニマルサポート高知家の譲渡会でモンくんの存在を知り、「この子を迎え入れたい」と里親希望を申し出たのでした。
■威嚇していた先住猫が、ある日突然態度を一変
もちろんモンくんもこのお家で一定期間のトライアルを実施。突如お家にやってきたモンくんを前に、テンちゃんは案の定「ここは私のお家よ!」と言わんばかりの「シャーシャー」の攻撃を浴びせました。
「モンくんもやっぱりダメなのかな」と不安になる里親さんでしたが、トライアル実施から数日後、テンちゃんがモンくんにグルーミングをしています。
いくら攻撃を仕掛けても応戦せず、オチャメで穏やかに過ごすモンくんを前にしたテンちゃんが「あら、アンタなかなか良い子ね」と思ったのか、数日でお互いを信頼する相棒になりました。
里親希望者さんも驚きながらもひと安心。以降モンくんは正式にこのお家の家族となり、冒頭で触れた通り、いつも2匹一緒に楽しく過ごすようになりました。
いつも一緒に過ごすテンちゃんとモンくんの様子を見ると、元々縁が結ばれていたようにも感じるほど。これからも優しい里親さんのもとで、いつまでも仲良く過ごして欲しいなと思いました。
(まいどなニュース特約・松田 義人)