【受験シーズン目前】子どもがピリピリ 伴走する親がやってはいけないことは? 

大学受験シーズンを目前に控え、親子関係や雰囲気がピリピリしがちという人も多いのではないでしょうか。株式会社明治(東京都中央区)が実施した「受験生の親の悩み調査」によると、7割以上の母親が「受験生の子どもとのコミュニケーション」に悩んでいることがわかりました。子どもの受験において母親はどのようなことに気を付けているのでしょうか。

調査は、大学受験を予定・希望している全国の高校生の母親500人を対象として、2024年7月~8月の期間にインターネットで実施されました。

まず、「子どもとのコミュニケーション上の悩み」について聞いたところ、全体の74.4%が「悩みがある」と回答。具体的には「勉強の進捗の追い方」(30.8%)、「娯楽をどこまで制限するか」(28.4%)、「プレッシャーを与えていないか」(22.4%)、「悩みの聞き出し方」(22.4%)などが上位に挙がり、さまざまなことに配慮したいという親の苦悩がうかがえました。

また、進路について「子どもと喧嘩した経験がある」(何度もある16.8%、ある28.0%)と答えた母親は4割強を占め、「子どもの理想と、親から見た現実の違いで意見がぶつかった」「なかなか大学のことを自分で調べようとしない」「『今はこうだから!知らないでしょ?!』と言われてカチンときてしまい、買い言葉に売り言葉で、『親も大変なんだよ!』とこちらの都合を言ってしまった」など、距離感が難しい受験生の親ならではの体験談が寄せられました。

そこで、「受験において気を付けていること」を教えてもらったところ、「過干渉にならない」(52.4%)、「子どもの気持ちを尊重する」(49.0%)、「プレッシャーをかけない」(47.8%)などが上位に挙がり、精神面や、子どもとの距離の取り方に気を遣っている親が多いことがわかりました。

その一方で、半数以上の親が「学校の試験や模擬試験の結果を自主的に見せてくれる」(必ず見せてくれる27.0%、だいたい見せてくれる27.4%)と回答。

しかしながら、「子どものやる気維持や向上のために何かしている」という親は33.6%にとどまり、苦労しているものの行動までできている親は少ないのが実情であることがうかがえます。

また、「子どものやる気維持や向上のためのサポートをしていない」(66.4%)と答えた親にその理由を尋ねたところ、「どうすればいいかわからない」(39.5%)が最多となり、子どもに対する自身のサポートについて、「十分だとは思わない」(57.8%)と回答した親が多数派となりました。

ちなみに、子どものサポートで「やってよかったこと」については、「勉強中につまめるものを用意しておく」「必ず早くに起床して、子どもが勉強をしている間も一緒に起きている」「相談には乗るが最後は自分で決めさせる」といった意見が寄せられました。

一方、失敗談としては、「子どもが喜ぶ献立が立てられない」「家庭教師や塾を探したけれど子どもに合うものが見つけられなかった」「過干渉にならないように口出しを控えすぎてしまった」など、さまざまな経験が寄せられています。

最後に、「食事」について聞いたところ、「夕食を一緒に食事をとっている」と答えた親は88.0%、「朝食」は67.2%となり、コミュニケーションへの悩みは抱えながらも、可能な限り子どもと一緒に食事をしようとしている親が多いことが見て取れます。

また、「食事に関して気を付けていること」では、「朝食を抜かない」(48.2%)、「栄養価の高さ・バランス」(45.0%)といった意見が上位を占めました。

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