JR九州の駅長が推す「ご当地丼」総選挙 エントリーした62の丼の中から予選を勝ち抜いた13の丼が門司港に集結!決選投票で「九州ナンバーワン」に輝いた丼は?
JR九州の駅長たちが各地域の「推し丼」を競いあう「駅長対抗ご当地丼総選挙」の決選投票が11月24日、JR門司港駅前広場(北九州市門司区)で開催された。九州7県のご当地丼62種類の中から予選を勝ち抜いた13の丼が集結。来場者による投票の結果、福間駅(福岡県福津市)の「福津めん鯛丼」が九州ナンバーワンに輝いた。
同企画は今年が初開催。テーマは「丼」。JR九州管内の駅長が駅周辺にある飲食店と協力し自慢のメニューや食材を提供してもらって「ご当地丼」に仕上げた。すでに販売されているものから今回のイベントを機に開発されたものまで62種類がエントリー。予選(9月1日~10月14日に実施されたウェブ投票)の総投票数は約2万3千票にのぼり、13の丼がこの日の決選投票に進出した。
決選投票に臨んだ13の丼は次のとおり。
・門司港駅(福岡県)「もじこう0哩(マイル)丼『潔』~駅長んチのらっきょうを添えて~」
・行橋駅(福岡県)「豊前(舞鮮)みらいサーモンの海鮮&スティックフライ丼」
・福間駅(福岡県)「福津めん鯛丼」
・博多駅(福岡県)「博多駅、博多和牛Premium牛丼(うしどん)」
・鳥栖駅(佐賀県)「かしわめしに焼麦ドーン!の丼なんてどがん?」
・諫早駅(長崎県)「小長井牡蠣の白いスープ丼」
・長崎駅(長崎県)「長崎ゆうこうシマアジとゆうこう真鯛の漬け丼」
・熊本駅(熊本県)「まぐろカツ丼」
・肥後大津駅(熊本県)「駅長おすすめの『阿蘇高菜あか牛丼』」
・中津駅(大分県)「元祖・鱧かつ丼」
・日田駅(大分県)「にんにく増々!衝撃!!福地のうなるホルモン丼!!」
・延岡市(宮崎県)「チキン南蛮丼」
・鹿児島駅(鹿児島県)「桜島の恵み かんぱち丼」
企画の趣旨や目的についてJR九州広報部はこう話す。「コロナ禍で人と人との繋がりが希薄になった中、改めてJR九州として『地域と一緒になって、地域を更に盛り上げていくための新たな取り組み』を考えようと進めてまいりました。九州には多くの魅力がありますが、中でも『食』は味、地域の特色、名産を見ても、非常に良いものが揃っています。今回はその各地それぞれの特色を発揮できる『丼』をテーマにしました」
好天に恵まれたこの日、決選投票会場には約5500人が来場。13の丼から好きな丼を1杯千円(投票券2枚付き)で食べられるチケットを買い求める大勢の来場者で賑わい、チケットは8時半の販売開始から約3時間で完売する人気ぶり。ステージでは各駅長と飲食店主らが、自らの丼の魅力をアピール。「ぜひこの機会に味わってみて」「清き1票を」などと来場者に呼びかけた。丼を提供する各ブースでは30分~1時間待ちの列ができるブースもあった。
投票の結果(総投票数は5812票)、福間駅の「福津めん鯛丼」が642票を獲得し、初代の九州ナンバーワンに輝いた。玄界灘で朝獲れた新鮮な真鯛に特製のタレを絡め、卵黄、明太子を乗せた絶品の漁師めし丼。同駅の紺屋良治駅長が、地元で有名な「漁師めし 来進(らいしん)」の田畑直子店長らと力をあわせ、総選挙に向けて作った限定品(総選挙期間中のみ提供)だ。
紺屋駅長は「この企画が始まってから、田畑店長と2人3脚でいろいろご協力をいただきました。『九州ナンバーワンの称号を取ります』と、大会前に宣言しておりましたが、それが見事、こういう形となって嬉しい気持ちでいっぱいです」と涙ぐみながら挨拶。田畑店長は「今後はタイがまた獲れる時期に販売を検討したい」と話した。
2位には行橋駅(福岡県)の西尾圭司駅長が、道の駅豊前おこしかけ屋台村「六花茶屋(ろっかちゃや)」と協力して作った「豊前(舞鮮)みらいサーモンの海鮮&スティックフライ丼」が選ばれた(3位以下の発表はなし)。
優勝した紺屋駅長は「私は今年初めて駅長になったんですが、自分が動けば地域の皆さんが応えてくれて、福間がこれからも盛り上がっていける、そんな手応えをこの活動を通じて掴むことができました。今後も地域の賑わいに貢献していければ」と振り返る。JR九州の古宮洋二代表取締役社長執行役員は表彰式で「投票結果で順位はつきましたけど、予選から参加していただいたすべての皆さまの熱意や思いが今日ここに集結したと思います」と挨拶。テーマは未定ながら「来年もやります」と話した。
九州各地の駅長「推し丼」はこちらから。 https://www.jrkyushu.co.jp/train/donburi-gp/
(まいどなニュース特約・西松 宏)