「小さいとき、風邪で死にかけてたなぁ」瀕死だった子猫が4歳に 点滴治療や愛情のミルクで命をつなぎ、家族の宝物に成長
2024年4月、元保護猫の男の子「ジェイク」くんは推定4歳の誕生日を迎えました。飼い主の黒猫 ジェイクさん(@blackcatjake)は、自身のX(旧Twitter)に次のような報告をポスト。
「今日はぼくの誕生日なんだ!4歳になったよ! 元保護猫だから正確な誕生日わからないけれど、お兄ちゃんが今日に決めてくれたんだ! 小さいとき、風邪で死にかけてたなぁ」
ジェクイくんと飼い主さん、この4年の間どのように過ごして来たのでしょうか?
■偶然の出会いと保護への決断
飼い主さんは、愛犬を亡くして3年が経過した頃、「猫と暮らしたい」という話題が家族の中で上がり始めたといいます。そこで、「保護猫を迎え入よう」と話し合い、さっそく縁を探し始めたといいます。
「それからしばらくの間、なかなかご縁がなく、お迎えするには至りませんでした。そんな中、ある日、夫が保護猫の里親募集サイトを見ているときに、黒猫に目が留まったのです。その黒猫がジェイクでした。すぐに連絡を取り、家族みんなで会いに行くことに。その場で『うちに来てくほしい』と声をかけ、2020年7月1日、家族の一員として迎え入れたのです」
家族全員が心待ちにしていた新しい出会い。それは、ジェイクくんにとっても運命的な出来事でもありました。
■家での新しい生活とジェイクくんの変化
初めて家に迎えられたとき、ジェイクくんは健康状態が思わしくありませんでした。ガリガリに痩せ、目やにのため目は塞さがり、鼻は詰まった状態。当然ながら、ごはんを食べるときに支障が出始めました。
「愛犬のかかりつけ医だった動物病院へ連れて行き、週に2回から3回、点滴治療を受ける日々が始まりました。毎日、子猫用のミルクを与えていたのも覚えています」
飼い主さんの懸命なケアの結果、ジェイクくんは少しずつごはんを食べることができるようになったといいます。
「ジェイクは決まったごはんしか食べません。鰹節や煮干しをトッピングしても、それをよけて食べるのです。人間の食べ物や観葉植物にも興味がありません。好き嫌いがはっきりしているので、一緒に暮らしやすい子だと思います」
家族に見守られながら、家での生活に少しずつ適応していったジェイクくん。その日々は、ジェイクくんにとっても「頑張ろう」という気持ちを芽生えさせると同時に、家族の絆を深めるきっかきになったに違いありません。
■ジェイクをお迎えして家族に変化が
飼い主さんは、長らく犬と暮らしていました。そのため、動物と暮らすことには慣れていたといいます。
息子さんが生まれたからもずっと犬とともに成長してきたため、愛犬が虹の橋を渡ってからは、家の中がひっそりとしてしまったように感じたられたといいます。
ジェイクをお迎えしたことで、再び、家に明るさが戻ってきました。
「家族にとって、ジェイクは次男のような存在。家族が食事をしているときは、私の膝上に乗って眠り、朝一番早く起きてお父さんが起きてくるのを部屋の前で待ってお父さんを喜ばせています」
ジェイクくんはとてもおとなしい性格で、いたずらをすることもありません。これまでに、「シャー!」と威嚇する姿を見たことはないそうです。
「これまでに一緒に保護された母猫やきょうだい猫も、みんなおとなしい性格なのだか。そんなところもジェイクの魅力だと思います」
SNSでは“おぼっちゃま”と呼ばれ、親しまれているジェイクくん。4歳を報告する投稿にも「お誕生日おめでとうございます。素敵な1年になりますように」「楽しく過ごすんだよ」「元気いっぱい、幸せいっぱいでありますように」など、祝福する声がたくさん集まっています。
「その名の通り、何不自由なく幸せに暮らしてほしいと願っています」
ひとりぼっちで、飼い主さん家族の家にやって来てたジェイクくんは、飼い主さん家族はもちろん、多くの人に笑顔を届ける存在としてこれからも幸せな日々を過ごすことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)