タヌキに狙われた子猫、327グラムの命を緊急保護→4年後、名前呼ばれると「クルル」と鳴くツンデレ甘えん坊に
元保護猫の女の子「こはく」ちゃん(取材時、4歳)と、X(旧Twitter)ユーザー・三毛猫こはくの部屋さん(@mikenokohaku)が出会ったのは、今から4年前のことでした。
2020年のある夜、突然訪れたハプニング。それは、生後わずか1カ月ほどだったこはくちゃんとの出会いです。
散歩中の飼い主さんの夫と息子さんが偶然発見したこはくちゃんは、とても小さな子猫でした。鳴き声が聞こえたため、二人はすぐ飼い主さんへ連絡をしました。
「子猫の鳴き声がするとの連絡を受けて、急いで現場に向かいました。すると、タヌキが子猫を狙っているのを見てしまったんです。このままでは命が危ないと感じ、その場で保護することにしました」
その日から、こはくちゃんは新しい家族の一員となり、小さな命を守るための生活が始まりました。
■猫風邪に苦しんだ子猫、家族全員でのお世話
こはくちゃんが家に来たとき、体調は万全ではありませんでした。猫風邪をひいており、体重はわずか327グラム。飼い主さんはすぐに動物病院に連れて行き、薬を処方してもらいました。
「こはくはとても小さく、体重も少なくて心配でした。病院で治療に必要な薬をもらってお世話を始めました」
家族全員がこはくちゃんのお世話に加わり、娘さんは指に水をつけて口元に差し出しました。こはくちゃんが指をペロペロと舐めて水を飲んでくれる様子を見たとき、飼い主さんはとても嬉しい気持ちになったそうです。
「娘の指を舐めて水を飲んでくれた瞬間、『信頼してくれているんだ』と感じて、思わず、感極まりました」
少しずつ元気を取り戻したこはくちゃんは、家族の愛情を受けながらすくすくと成長していきました。
■家族に変化をもたらした、こはくちゃんとの日々
こはくちゃんを迎えたことで、家族の生活には大きな変化が訪れました。
飼い主さんは、猫に関する記事を読んだり、テレビで猫の特集を観る機会が増えたといいます。また、動物を迎えることの大切さについて、改めて考えるようになったそうです。
「こはくを迎えてから、他の猫ちゃんの記事をよく読むようになりました。テレビでも猫の特集をよく見るようになり、動物を迎える上での責任について考える機会が増えました」
こはくちゃんのおかげで、家族全員の意識が変わり、ペットとの暮らしに対する考え方が深まったと感じています。
■ツンデレな性格と愛らしい仕草
こはくちゃんは、自分から甘えてくるかと思えば、突然カミカミしてくるなど、気まぐれな一面があるそうです。
「こはくは、ツンデレな女の子です。撫でているときは甘えてくるのに、次の瞬間にはカミカミしてくるんです(笑)。でも、それがまたかわいいところだと思っています」
寒くなると、こはくちゃんは甘えん坊度がアップ! その姿は、家族にとって最高の癒やしとなっています。
「冬は、家族の膝上にずっと乗ってくるんです。そんな甘えん坊な姿がとてもかわいくて、心が和みます」
こはくちゃんは、名前を呼ぶと「クルル」と鳴きながら近づいて来てくれるそう。飼い主さん家族との信頼関係が築かれている様子が伝わってきますね。
■こはくちゃんとのこれからの時間に込めた願い
飼い主さんは、こはくちゃんに感謝の気持ちを伝えたいと話します。
「こはくには、『うちに来てくれてありがとう!』と改めて言いたいです。こはくが家族の一員になってから、毎日が楽しく、癒やされていますこれからも我が家でゆっくりと過ごしてくれると嬉しいです」
偶然の出会いから始まったこはくちゃんとの生活。今では、飼い主さん家族全員にとって特別なものとなりました。
これからも、その愛らしい姿とともに、穏やかな日々が続いていくことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)