22歳だった先住猫が虹の橋へ 悲嘆する飼い主が出会った“まるどら”の子猫 「心わしづかみに」
元保護猫の女の子「つぶ」ちゃんは、X(旧Twitter)ユーザー・つぶさん(@tsubu_0401)の家族として迎えられました。
保護されたのは、生後推定2週間のときでした。
「つぶを迎える3年前、22歳10カ月で先代の元保護猫を亡くしました。それまでにも猫を見送ったことはありましたが、その子の最期はとても壮絶だったため、とても辛かったです。今でも這いながらトイレに行こうとする姿が目に焼き付いて離れません」
その悲しみの中、ある日、耳にしたのが「子猫が保護された」という知らせ。それが、つぶちゃんとの出会いのきっかけとなりました。
「娘が何度か会いに行き『とても人懐こくて、かわいらしい茶トラの女の子だよ』と話しながら、私につぶの動画や写真を見せてくれたのです。その姿を目にした瞬間、心を鷲づかみにされました。私が落ち込んでいるのをずっと見守ってくれていた夫に背中を押され、つぶをお迎えすることを決意。猫風邪の治療を終えてから我が家にやって来たとき、つぶは、生後推定4週間ほどになっていました」
つぶちゃんは、悲しみに暮れていた家族に新たな希望を運んできたのです。
■家族との新しい生活と成長
つぶちゃんが家に来た初日、家族はその堂々とした様子に驚きました。
「つぶが我が家にやって来た初日、近所に住む母や妹もつぶに会いに来ました。たくさんの人間に囲まれて、つぶが緊張してしまうかと思いましたが、何とまったく物怖じせず、みなに愛想を振りまいたのです。そして、おもちゃで遊び始めた姿を見て『なかなかの大物だな(笑)』と思いました」
家族の暮らしは、つぶちゃんのおかげで明るさと活気を取り戻しました。
「つぶや家族の一員になってから、毎日、とてもにぎやかです。以前より、家族が笑顔になることが増えました。今までは、SNSでかわいらしい猫ちゃんたちを見ていましたが、私もまたつぶの写真などを投稿するようになったのも大きな変化といえるかもしれません。つぶのおかげで、いろいろ楽しみが増えたように思います」
■やんちゃなつぶちゃんと未来への願い
つぶちゃんは、とてもやんちゃで好奇心旺盛。網戸によじ登ったり、高いところに登ったりと、驚きの行動を見せることもあります。一方で、ビビりな一面もあるというつぶちゃん。その活発な性格が、家族の毎日を彩っています。
「今まで一緒に暮らしたどの猫とも違ったタイプです。つぶは、白い毛が少なく、茶色の被毛に茶色の縞模様がある“まるどら”の猫。とてもめずらしいと言われていますが、“まるどら”の子ならではの個性なのでしょうか。『そんなところにどうやって登ったの!?』と驚かされることも。わんぱくな女の子です」
つぶちゃんは、3歳7カ月になりました。
「猫をはじめ、動物と暮らすと大変なこともありますが、何より楽しく癒やされます。これからも元気に長生きしてほしい。また、私もこの子より長生きしないといけないと思っています」
つぶちゃんとの生活は、家族にとって笑顔と活力に満ちたものです。その存在が家族の絆を深め、新たな喜びをもたらしています。
これからも、家族とともに幸せな日々を重ねていくことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)