若者で増える風呂キャンセル界隈とは「ガス代の節約」4人に3人が経験
みなさんは、若者を中心に流行している「風呂キャンセル界隈」という言葉を知っていますか。「風呂キャンセル界隈」とは、お風呂に入るのをやめる(風呂キャンセルする)ことをと言うそうです。株式会社ONE COMPATH(東京都港区)が運営するウォーキングアプリ『aruku&(あるくと)』が実施した「歩行と入浴方法」に関する意識調査によると、約4人に3人が「お風呂をキャンセルすることがある」と回答したそうです。
調査は、全国の同アプリユーザー1万185人を対象として、2024年10月にインターネットで実施されました。
はじめに、「普段の入浴方法」について聞いたところ、「湯舟派」は68.7%、「シャワー派」は31.3%と湯舟派が多数派となり、湯舟派の人からは「湯舟に浸かると疲れがとれる」(30代女性)、「ぐっすり眠れる」(40代男性)といった声が寄せられました。
一方、「シャワー派」の人からは「短時間でさっと済ませたい」(20代男性)、「ガス代の節約になる」(30代女性)という声が多くありました。
これを年代別に見ると、「20代」(42.4%)でシャワー派が多くなったのに対して、親元にいることが多い「10代」(76.9%)では湯舟派が多くなりました。
ちなみに、入浴方法別に1日平均歩数を調べたところ、湯舟派が「1万2130歩」、シャワー派が「1万2113歩」とほぼ同様の結果となっています。
また、「入浴のタイミング」については、湯舟派の70.2%が「夜眠る前」と回答した一方、シャワー派の人では「朝起きた時」(29.8%)が、湯舟派(9.0%)の3倍以上となっています。そのほか、「外出先から帰ってきたとき」(湯舟派16.8%、シャワー派26.2%)や「運動の後」(同14.8%、同21.2%)もシャワー派のほうが多く、入浴のハードルが低く手軽に利用する傾向がみられました。
続けて、「ウォーキング後の入浴」について聞いたところ、全体の43.2%が「入浴する」と回答。また、「ウォーキング後の入浴方法が普段と変わる」と答えた割合を入浴方法別に見ると、シャワー派は19.6%なのに対し、湯舟派では50.8%と大きな差が見られました。
さらに、「ウォーキング後の入浴時間」については、湯舟派では「普段と比べて短い(かなり短い+すこし短い)」が49.3%、シャワー派は「ほとんど変わらない」が65.8%と、こちらも違いが見られました。
最後に「お風呂に入るのをやめる(風呂キャンセルする)ことはありますか」と尋ねたところ、全体の31.2%が「ある」(よくある4.6%、たまにある26.6)と回答し、特に20代で「よくある」(13.4%)と回答した割合が高くなりました。
一方、「一度もない」と回答したのは全体の23.5%となり、「ほとんどない」(45.3%)まで含めると約7割超が「風呂キャンセル」を経験したことがあることがわかりました。
なお、風呂キャンセルをする理由については、「体調不良の時」(20代女性)、「酔っているとき」(30代男性)、「外に出る理由がないから」(40代女性)、「面倒だから」(50代男性)、「髪を乾かすのが面倒」(60代女性)などの意見が寄せられたそうです。
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【出典】
▽株式会社ONE COMPATH 『aruku&』 調べ