カーライフで最も恐れるのは「事故よりも地震」、車内に常備している防災グッズは?
今年1月に発生した「能登半島地震」や8月の「日向灘地震」などの影響から自然災害への関心が高まっています。株式会社ネクステージ(名古屋市中区)が実施した「車と自然災害」に関する調査によると、カーライフにおいて最も恐れる事象は「自動車事故」ではなく「地震」であることがわかりました。みなさんは、どのような防災グッズを車内に常備していますか。
調査は、全国の20~59歳の男女1075人を対象として、2024年10月にインターネットで実施されました。
まず、「自然災害に対する危機感」について聞いたところ、「危機感はあるが特別なことはしていない」(34.8%)や「緊急性はないが、何か備えはした方がいいと感じている」(18.1%)、「強い危機感を持ち必要な備えをしている」(18.5%)という意見が上位に挙がった一方、「特に危機感は感じていない」(13.8%)という人も一定数みられました。
続けて、「これまで自然災害により車に損害をうけた経験」について聞いたところ、「台風」(17.0%)、「地震」(11.4%)、「ヒョウ・あられ」(8.3%)など、全体の32.9%が何らかの自然災害によって、車に損害を受けた経験があることがわかりました。
さらに、「日々のカーライフにおいて最も恐れる事象」としては、「自動車事故」(22.8%)を抑えて「地震」(24.1%)と回答した人が最も多くなりました。今年1月に発生した「能登半島地震」や8月に日向灘で発生した「南海トラフ地震臨時情報の発令」などが記憶に新しいなか、地震に対する意識が高まっている可能性がうかがえます。
次に、災害により被害を受ける(受けた)際に、「自動車に関連して最も困る・苦労する(した)と思うこと」を教えてもらったところ、「車の被害額の大きさ」(23.9%)が最多となったほか、「ガソリン不足」(13.0%)、「EVの充電ができない」(0.6%)など、車を動かすために必要なエネルギーが不足することへ不安を感じる意見も挙げられました。
その一方で、所有する車における「自然災害への備えや対策」については、「自動車保険の補償内容を見直した」(16.9%)や「防災グッズを車内に常備した」(16.5%)などが上位に挙がったものの、「特に何もしていない/わからない」(64.0%)という回答が実に6割強を占める結果となりました。
ちなみに、「車内に常備している防災グッズ」としては、「懐中電灯」(68.0%)、「簡易トイレ」(62.8%)、「飲料水」(56.4%)など、車中泊をすることになった場合に必要となる可能性の高いグッズが上位を占めました。
最後に、「過去の災害体験や今後起きうるリスクが、現在所有している車または今後購入する車選びに与えた影響」を聞いたところ、「安全性能が高い車を検討」(20.0%)、「低燃費の車を検討」(18.2%)、「車中泊できるサイズの車を検討」(12.5%)など、約半数が車選びの際に災害を意識していることがうかがえる結果となりました。