暴風雨の中、育児放棄されていた子猫たち…「猫はいらない」と言った夫が3日後には!? 家族に与えた奇跡の絆
元保護猫の女の子「美雨(みさめ)」ちゃんが保護されたのは、生後推定1カ月のときでした。
飼い主のX(旧Twitter)ユーザー・ぱぱぱんだpandora【公式】さん(@papapandapandra)は、当時の状況についてこう語っています。
「2021年8月の暴風雨の日、実家から『庭で母猫が育児放棄した子猫3匹を保護した』との連絡を受けたのです。すぐに私の姉に連絡し、姉が2匹、我が家で1匹を引き取ることに。そして、暴風雨の中、子猫を迎えにいきました。それが、美雨です」
■家族に迎えられ、絆を感じた瞬間
飼い主さんによると、お迎えした当初、美雨ちゃんは生後推定1カ月ほどだったそう。とても小さく、よちよち歩きの状態だったといいます。
ある日、美雨ちゃんとの絆を感じる出来事が起こりました。
「家の2階で家族そろって映画を見ていると、階段をよちよちと上がって来て、家族の輪に自ら入ってきたのです。その姿を見たとき、『私たちを家族として認識してくれたのかな?』と思って、とてもうれしくなりました」
また、変わったのは美雨ちゃんだけではありません。飼い主さん家族の中でも変化が起こったのです。
「長男は、もともと猫好きです。美雨を迎えることが決まったときは、誰よりも喜んでいました。それからというもの黒猫への愛が深まり、今ではたくさんの猫グッズに囲まれて暮らしています。学校で作る作品は、猫をモチーフにしたものばかり。そのため、学校では長男といえば猫というイメージが定着しているようです」
そして、猫が苦手だった飼い主さんの夫もガラリと変わったそうです。
「美雨を保護したとき、夫は『勝手にしたら。興味ないから!』といった感じでしたが、3日後には美雨の愛らしさにメロメロの状態に……。今では、1番かわいがっています」
■美雨ちゃんへの思いと願い
美雨ちゃんは、今年3歳になりました。
「抱っこは嫌いで、ひとりで静かに過ごしたいタイプです。でも、いつのまにか家族のそばにいたり、誰かが帰ってくると玄関まで出迎えに行ったり、夜は同じベッドで寝たりします。典型的な“ツンデレお猫さま”です」
飼い主さん家族にとってかけがえのない存在になった美雨ちゃん。たくさんの笑顔と温かい気持ちになる瞬間を与えてくれています。
「夏は涼しく、冬は床暖房でぬくぬくと……。これからも自由気ままに、好きな場所で好きなように過ごしてほしいです。家族みんな美雨のかわいらしさに癒やされています」
美雨ちゃんは、優しい家族に見守られながら愛情あふれる生活を送っていくことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)