「人間も外出も」すべてが恐怖…山で保護され、ソファの下で震えていた元野犬 3年後、飼い主さんに笑顔で寄り添う日々
「白雪(しらゆき)」ちゃんは、小さいころ、山で保護された元野犬の女の子です。
X(旧Twitter)ユーザー・ぱぱぱんだpandora【公式】さん(@papapandapandra)のおうちに迎えられたのは、今から3年前。当時、白雪ちゃんは生後4カ月でした。
「私は、小さいころから『犬や猫と暮らしたい』という夢をもっていました。2021年の夏、実家で保護された子猫の美雨(みさめ)を迎えてひとつ願いが叶い、半年ほど経ったころ『犬もお迎えしたいな』と考えるようになったのです」
ある日、飼い主さんに運命的な瞬間が訪れます。
「SNSを見ていたとき、里親募集の写真に目が留まりました。それが白雪です。すぐに夫に相談し、熟慮の末、お迎えすることを決めました」
こうして飼い主さんの願いは現実のものとなったのです。
■白雪ちゃんを迎えて家族に変化も
先住猫の美雨ちゃんと白雪ちゃんは、程良い距離感を保ちながら仲良く過ごしています。
「喧嘩をすることもなければ、ベッタリとくっ付くこともありません。気心の知れた同居人という感じなのではないかと思います。たまに、白雪が『遊ぼうよ』と誘って逃げられたり、美雨からちょっかいをかけて追いかけっこしたりすることも。添い寝することはありませんが、同じベッド上で枕元と足元にいたり、一緒に外を眺めたりしています」
また、白雪ちゃんは、飼い主さん家族それぞれと特別な絆を築いています。
「特に白雪をかわいがっているのは長女です。白雪も長女には逆らいません。一方、白雪は、次女のことは、自分の妹のように思っているようです。昼寝に寄り添ったり、遊んでいるとそばで守ったりしています。次女は『私が白雪と遊んであげている』と言ってますが、白雪は『私が次女と遊んであげている』と思っているようです」
■恐怖を克服した白雪ちゃんへの思い
飼い主さんによると、お迎え当初、白雪ちゃんは元野犬だったことから、一般的なワンちゃんであれば怖がらないであろうことにも恐怖を感じるため、トレーニングをして克服する必要があったそうです。
「白雪は、本当に頑張り屋さん。我が家にやって来たときは、人の多いところや初めて訪れる場所、吠えるワンちゃんなどをとても怖がっていました。長らく外に出ることもできず、ソファの下にもぐって動こうとしなかった時期もあったのです」
白雪ちゃんと飼い主さんは、時間をかけてひとつひとつ苦境を乗り越えました。
「今では外で駆け回ったり、お友だちのワンちゃんと遊んだりすることができるように……。その姿を見ると、今でも感動します」
今年、3歳になった白雪ちゃんに、飼い主さんは心からの感謝の気持ちを抱いています。
「我が家に来てくれたこと、そして恐怖を乗り越えるためにトレーニングを頑張ってくれたことに『ありがとう』という気持ちでいっぱいです。今、隣で笑みを浮かべながら寄り添ってくれる白雪のことが愛おしくてたまりません」
飼い主さんは「白雪が幸せに過ごせるように家族みなで見守っていきます」とも語っています。これからも家族の愛情に包まれながら、絆を深めていくに違いありません。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)
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