マネーブーム再来した2024年 個人投資家が買い増したのは「国内株式」 敬遠した金融商品は?
2024年は新NISAのスタートや円安の進行など、大きな動きがあった1年となりましたが、みなさんの投資における動向はどのようなものだったのでしょうか。Siiibo証券株式会社(東京都中央区)が実施した「2024年の投資動向と、2025年の投資意欲の意識調査」によると、どの金融商品においても「買い増やした」が上回りました。
調査は、投資経験3カ月以上、世帯年収400万円以上の全国の20~69歳の男女300人を対象として、2024年11月にインターネットで実施されました。
はじめに、「2024年のニュースの中で印象に残っているもの」と「投資判断に最も影響したもの」を尋ねたところ、いずれも「新NISAの開始」(53.0%、27.0%)が最多となりました。
そのほか、「日経平均株価が最高下落幅を記録」(28.7%、14.7%)、「マイナス金利の解除」(34.3%、11.0%)、「円安の継続」(18.7%、10.7%)などが挙げられ、投資判断には、日本国内の相場や値動きに関する出来事の影響が大きかったと見て取れました。
また、「2024年のニュースがどのように投資判断に影響しましたか」という質問では、「期待を感じた」(47.3%)と「不安を感じた」(45.0%)がほぼ半々の結果となりました。
続けて、「2024年に買い増やした投資商品」について聞いたところ、「国内株式」(55.7%)、「投資信託」(45.3%)、「外国株式」(22.3%)など、どの金融商品においても買い増やしが上回り、「国内株式」で32ポイント、「投資信託」は30ポイント、「外国株式」は11ポイントの差がみられました。
一方、「買い減らした投資商品」としては、「国内株式」(23.7%)や「投資信託」(15.0%)などが挙がったものの、「特になし」(31.0%)が最多となり、市場動向に左右されずに投資を継続した人が多い様子がうかがえました。
次に、「2024年のニュースを踏まえて、2025年はどのように投資していきたいですか」と尋ねたところ、「積極的に投資」(37.7%)と「2024年と変わらない」(39.9%)がほぼ同数、「2024年よりも控えたい」(13.8%)は少数派となり、短期的なニュースや市場の波に左右されず、安定した投資を継続しようとしていることが見て取れました。
また、「2025年の投資判断に影響しそうなトピックス」について、「積極的に投資したい」と答えた割合を見ると、「科学技術の発展」(52.4%)、「国内政治」(46.6%)、「日本の社会課題」(45.8%)などが上位に並び、「投資を控えたい」人よりも30ポイント以上多くなりました。
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【出典】
▽Siiibo証券株式会社